世界の壁、470ジュニアワールド
ニュージーランド・470級ジュニアワールド5日目。今日はレガッタ特有のオフショア南西風がよく吹きました。時にはムラがある突風にも見舞われました。いわゆるクレージーブリーズです。日本チームにとってはメダルレースに残るための重要なレースでしたが、シフティーな風に出鼻をくじかれ、男子2チームはそれぞれ捨てレースを作り、そろって順位を落としてしまいました。(レポート・写真/JSAFオリ特・中村健一)
470ジュニア世界選手権。女子の波多江/畑山は二度目のトップフィニッシュを取りました
男子の土居組は豪州艇と同点の12位。自力でメダルレースには残れない事が確定しましたが、残り2レース何があるかわかりません。女子は波多江組が4-1位と2回目の女子トップを取り、3位英国バーネット組との得点差を一気に縮め、4点差に迫っています。明日の2レース次第ではメダル獲得に大きく近づきます。日本チームは最後まであきらめません。
◎9レース
コース:I3(インナー3周)
上マーク:225度(振れ195〜230度)
風速:8〜14ノット
レース前にチームでシフトの傾向をつかみながら海面を走り、レースに臨みました。これまでの課題であったスタートは問題なくきれいに出たものの、ファーストタックのポジションが悪く1度シフトを逃すと、どんどん遅れていく難しい海面で、順位を上げることができませんでした。男子は今回もイタリアが貫録のトップでフィニッシュしています。彼らはジュニア世代ながら昨年のパースISAFワールドでは35位。それを考えると、今回のワールドでの実力は本物なのだと納得せざるを得ません。
◎第10レース
コースI3(インナー3周)
上マーク:225度(振れ200〜230度)
風速:7〜14ノット
ゼネリコ後の黒色旗でスタート、今村/外薗が下イチで最高のスタートを切りました。スタート時は風下側に20度シフトしていましたが、2分後には右にシフトバックし、そのまま伸ばした彼らは右艇団に呑みこまれて順位を大きく後退してしまいました。波多江/畑山は女子トップでフィニッシュし、3位との得点差を一気に縮めることができました。
日本代表の男子が世界で苦戦しています。これまでにないプレッシャーと彼らは戦っており、何とか次につなげるヒントを模索しながらのレースになっています。今回の海面はラルとパフの強弱が激しく、非常にシフティーで上手くブローをつなげて走るタクティクスが要求されます。クルーとスキッパーの4つの目でいかに情報を取り、コースに反映できるかが鍵となるこのレガッタでは、まだまだ「練習が必要」と感じました。明日が大会最終日となりますが、目標である5番以内フィニッシュを達成したいと思います。
大会5日目の動画ダイジェストです
◎470級ジュニア世界選手権 第10レース終了時
男子(参加21艇)
12位 土居一斗/磯崎哲也 8-12-13-12-7-9-8-6-12-(15)
15位 今村亮/外薗潤平 15-8-11-14-11-10-9-13-16-(17)
女子(参加10艇)
4位 波多江慶/畑山絵里 (8)-4-2‐4-7-4-1-4-4-1
9位 波田地由佳/牟田絢美 9-6-6-8-5-(10)-9-9-9-10
◎2012 470 Junior World Championship
http://www.470sailing.org.nz/470JW%27s/news.html
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