Loading

オーストラリア遠征、ハイクアウトが課題

1月8日、オーストラリアユース選手権2日目。風速6〜8mのコンディションで、本日も予定通り3レースを行いました。こちらに来て初めてのオーバーパワーのセーリングコンディションとなり、中強風の強化のためにとてもよい1日となりました。(レポート・写真/藤谷 匠・帯同コーチ)

今日も早めに出艇し、スピードチェック、海面チェックを念入りに行いました。スピードチェックのなかで、海外選手と比較すると、日本選手は「ハイクアウトフォームの改善」が必要であることが分かります。


出艇前のハーバーの様子。大会会場は、ブリスベンのロイヤルクイーンズランドヨットスコードロンです

過日の豪州選手権の佐々木コーチのレポートでも何度も指摘されていましたが、海外選手は日本選手よりも「頭をより外に出すように」ハイクアウトしています。とてもハードなハイクアウトですが、体格で劣る日本選手は世界と互角に戦うためにはこのハイクアウトをマスターすることが勝利への道です。

レースでは、3レースともマーク設定は変わりましたが、風の特徴は同じで15度くらいの振れ幅でゆっくり(7〜8分の周期)とシフトを繰り返していました。

ラジアル選手はシフトを考えスタートしますが、トップ集団について行くことができない(スタート失敗、スピード負け)ため、1マークを中盤で回航することが多くなりました。トップ集団の選手は強風の中しっかりとハイクアウトをして、ミス・ロスを少なく走らせています。日本選手もあともう少しのところにいるので、海外選手の走りから良いところを学び、明日は1マーク10番以内をめざします。

4.7級は今日もスタートを果敢に攻めました。しかし、コース展開でコースサイドまで出てしまうことが多く、苦しいレース展開を作ってしまっています。上位で戦う力はあるのでシフトと集団の流れに合わせた走りを心がけて、1マーク5位以内を目指してほしいと思います。

今日は両クラスともトップは安定した走りをしていました。やはり、しっかりとしたハードなハイクアウト、体を上手に使ったハンドリングが印象的でした(豪州のマーク選手の写真を見てください)。この良いイメージを明日から自らに課していけば順位を上げることができます。がんばりましょう。明日は今日よりも風が上がる予報です。


ラジアル級2位を行くマーク選手のハイクアウト


早朝は全員でウォーミングアップ

◎大会2日目成績
レーザーラジアル級 (全44艇:男子35艇、女子9艇)
16位 川村 岳 19-7-8-(21)-20-19 73p
21位 平川竜也 18-9-18-25-(26)-21 91p
31位 村山仁美 23‐45(BFD)-6-37-36-34 136p ※女子6位

レーザー4.7級 (全44艇:男子32艇、女子12艇)
11位 樋口 碧 (32)-6-10-15-11-17 59p
19位 遠藤紅葉 20-24-9-19-(27)-15 87p ※女子5位

毎週水曜コラム更新:サンケイビジネスアイ
フェイスブック:BULKHEAD magazine
ツイッター:BULKHEADER
======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ネオネットマリン
ダウンアンダーセイリングジャパン
ノースセールジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
SWING
コスモマリン
葉山セーリングカレッジ
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
VELOCITEK
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
エイ・シー・ティー
プラネット・グリーン
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWS