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豪ファイアーボール・プレワールド

12月29〜31日の3日間、西オーストラリアのマンジュラで「ファイアーボール級インターナショナルウィーク(プレワールド)」が開催されました。地元のオーストラリアをはじめ、イギリス、スイス、チェコ、カナダ、フランス、日本の計7カ国、63艇が参加し、前評判通り、強風コンディション中心のレガッタとなりました。(レポート/ファイアーボール協会・下間雄介)

日本からは総勢6艇12名が参加。12名中8名が20代という若いメンバーです。2011年度全日本選手権で数年ぶりにチャンピオンに返り咲いた加藤/熊谷を筆頭に、下間/鶴本、原/石橋、黒田/吉田、中村/佐藤、そして現役大学生ペアの高尾/田辺が遠征しています。

初日、第1レースは、6〜8ノット程度の軽風でラインの偏りもほとんどなく比較的散らばってスタート。リコール艇もなく、1発オールフェアで始まりました。第1マークの上りのレグ、スタートから上位集団につけた下間/鶴本は10位以内での回航が期待さましたが、レイライン付近でGBR艇とケースを起こし、陥落。日本勢全体としては、20位台で回航する艇が多数あり、上々の立ち上がりと思わました。

しかし、第3マーク上りレグの途中で風が大きく落ちてほぼ無風状態に。日本勢も風の振れや新たなブローを読みきれず大きく順位を崩し、結局、第5マークでショートコースとなりました。全体としては、普段から湖での気難しい軽風に慣れ親しんでいるスイス勢の活躍が目立ったレースで、その後も風が回復しなかったため、初日はこれにて終了となりました。

2日目は、予報通りの強風吹き荒れる中、レース艇が出艇するも、風は徐々に勢いを増してマックス31ノットに。あえなく本日のレースは中止となりました。

最終日。前日ほどではないものの平均20ノットを超える強風の中、3レースが実施されました。第2レース、スタート直後から海外勢の強風下での圧倒的な強さを見せつけられる展開。特にオーストラリアとイギリス勢のレベルは非常に高く、日本勢は下位に沈んでしまいました。

続く第3レース、さらに風は上がり、第2レースと同様の展開に。沈艇・トラブル艇が続出し、日本勢も6艇中2艇がDNFとなり、本レース終了時点で風速は昨日と同等程度に達しました。最終の第4レースは、強風のため加藤/熊谷組を以外全艇帰着。全体でも30艇弱が帰着し、33艇でレースは行われました。前2つのレースの流れの通り、オーストラリア・イギリス勢による頂上決戦が行わることとなりました。

加藤/熊谷が健闘したものの、強風下における世界との壁を強く意識させられるレガッタとなりました。マンジュラでは、本レガッタに引き続き、1月2日〜7日(5日はレイ・デイ)に世界選手権が行われます。

◎ファイアーボール級インターナショナルウィーク成績
1. GBR Chips Howarth / Vyv Townend
2. AUS John Heywood / Brett Littledike
3. GBR Dave Wade / Tim Saxton
23. 加藤/熊谷
42. 下間/鶴本
47. 中村/佐藤
48. 原/石橋
54. 高尾/田辺
58. 黒田/吉田

◎2012 Fireball World Championships
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