キーウエスト・メルジェス32最終日
キーウエストレースウィーク最終日。最大15ノットまであがるコンディションで、2レースがおこなわれました。メルジェス32クラスは相変わらずの激戦区域です。アップウインドではパンチングされ走らせにくく、ダウンウインドではハンドリング重視の高速セーリング。ヘルムスマンの集中力が問われる内容になりました。(BHM編集部)
〈Pisces〉。photo by JOY / International Melges 32 Class Association
日本チームが出場するメルジェス32ではジェネカーが採用されています。この艇のアップウインドは速くありませんが、巨大なジェネカーを上げた途端に爆速ボートに変身します。このフリートのレースではジェネカーが肝で、ジャイブをミスするだけで5艇ぐらいにごぼう抜きされ、一気に後順位に落ちてしまいます。逆もしかり。
また、パフとラルではボートスピードの差が激しいために、ダウンウインドで他艇と交差するときには、(ポート艇には)尋常でない緊張感が走ります。相手艇の前を切れると立てたプランが1つのパフで逆転するのですからたまったものではありません。
さて、最終日は〈Samba Pa Ti〉が〈Pisces〉を抑えつけて完勝。キーウエスト優勝を決めて2012年度、幸先の良いスタートを切りました。また、最終日に2-2位で気を吐いた〈Mascalzone Latino〉が総合3位へジャンプアップしました。メルジェス32はワンデザイン艇ですが、トップグループのボートスピードはやはり抜きん出ているように見うけられます。総合成績を見ても分かりますが、トップ3までのグループ、9位までのグループ、10位から下のグループとの間に大きな壁があります。この壁を越えないことには、その上を目指すことはできません。
最終日は日本チームも健闘しました。〈スウィング〉が3-8位、〈エスメラルダ〉は6-5位。両レースとも左海面のブローに乗れたのが安定した成績につながりました。日本チームのみなさん、おつかれさまでした。BHM編集部が感じたキーウエストレースは、またのちほど。さあ、これから日本への24時間以上の移動の開始です。まずは深夜にレンタカーでマイアミまで。さらば、キーウエスト!
〈Samba Pa Ti〉と〈Mascalzone〉。photo by JOY / International Melges 32 Class Association
優勝の〈Samba Pa Ti〉。photo by JOY / International Melges 32 Class Association
エスメラルダチーム。女性はボートマネージャーのジェーンです。このメンバーで5日間のレガッタを戦いました。photo by Junichi Hirai
キーウエスト5日目最終日のニュース
◎Quantum Key West 2012 / Melges 32
1. USA Samba Pa Ti 1-1-5-3-4-2-4-3-(9)-3 26.0p
2. USA Pisces 3-3-1-1-6-6-8-2-8-(11) 38.0p
3. ITA Mascalzone Latino 2-4-2-(11)-9-11-2-9-2-2 43.0p
7. JPN Swing 11-9-4-(12)-5-10-7-15-3-8 69.0p
13. JPN Esmeralda 16-(19)-9-2-18-14-18-10-6-5 98.0p
17. JPN SLED 14-11-(19)-18-17-18-13-12-15-12 130.0p
◎Key West 2012
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