世界に広がる東北セーリング支援活動
海外の海でも掲げられる「がんばれ東日本!」復興支援フラッグ。撮影 平井淳一
サンケイビジネスアイ・コラム(45)
世界に広がる東北セーリング支援活動
東北地方東海岸を襲った津波は、水辺で活動するセーリングを消し去ってしまった。ヨットは津波に流されてしまい、ヨットハーバーも破壊された。海に出るにもヨットも道具もなにもない状態。そのようななか、被災地に全国から物資援助のニュースが届いた。滋賀県や和歌山県のヨット仲間からは、宮城県宮古市の高校へインターハイで使用されるヨットが、九州大や京都大からは東北の大学へ競技ヨットが寄贈されたのだ。
また、ジュニアヨットのグループでも、イベントを企画して子供たちのためにヨットや道具を集め、またレース費用を支援金として集めた。セーリングの支援活動は、組織や企業、セーラー個人レベルで全国に広がっている。いま、こうした支援を受け、被災地のジュニア、高校、大学ヨット部が少しづつ動きはじめている。宮城県松島では、5月に宮城県内の高校による合同練習会がおこなわれた。
また、ロンドンオリンピックを目指して海外を転戦する日本代表ナショナルチームと日本セーリング連盟オリンピック特別委員会は、海外へ向けて支援を求める活動をはじめた。国際大会にブースを出して、「がんばれ東日本!」と日本語で書かれたステッカー、フラッグを販売し、世界のセーラーに復興支援を訴えている。すでにオランダヨット協会をはじめ各国から支援の申し出があり、海外セーラーの注目を集めているところだ。日本セーリング連盟によるこの活動は、6月イギリス、7月クロアチアの国際大会で予定されている。
だれもが被災地のセーラーを応援し、手助けしたいと願っている。その思いは、日本だけでなく世界のセーラーも同じだ。セーラー同士の絆を強く感じる。(2011.6 文/平井淳一)
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