沖縄でセーリング、ウミガメにもあえたよ!第2回フューチャーズ座間味レガッタ
12月28〜30日、沖縄県・座間味島で「2017 FUTURES ZAMAMI REGATTA」(フューチャーズ座間味レガッタ)が開催されました。クリスマス後の冬休みを利用しておこなわれたセーリングイベントに、バルクヘッドマガジンが同行してきました。(BHM編集部)
フューチャーズ座間味レガッタは実行委員会と座間味村の方々が作る手作りイベントです。今回はジュニアセーラー11名が参加しました
本州では一歩外に出ると「寒っ」となる季節ですが、南国・座間味島でダウンコートは必要ありません。普段とは違う海にやってきたジュニアセーラーは大興奮です。セーリングしながら海をのぞくと、泳いでいる魚が見えるのですから無理はありません。
フューチャーズ座間味レガッタは、座間味村の協力で実現したジュニアセーラーのための「セーリングキャンプ」です。セーリングだけでなく、ウミガメが泳ぐサンゴ礁でシュノーケリングするイベントもあり、子どもたちは座間味の海遊びを存分に楽しみました。
沖縄那覇市の西方に位置する座間味島(慶良間諸島)は、国立公園に指定されています。沖縄那覇からフェーリーで渡航します。photo by Junichi Hirai
さて、フューチャーズ座間味はどんなセーリングイベントなのでしょうか? イベントの様子を時系列に沿って紹介しましょう。
初日 12月28日
午前:那覇港から座間味島へ高速フェリーで移動、約50分で座間味港に到着。ジュニアセーラーが集合しました。
午後:艇庫からチャーター艇(OP級)を運搬。選手とスタッフ、保護者全員で準備開始です。用意ができたらさっそく海へ。古座間味ビーチ沖でウォーミングアップ(軽くセーリング)しました。
夜:座間味村の公民館でレセプション。スポンサーから提供していただいたセーリンググッズのプレゼント大会もおこなわれました。
座間味港に船を運んで艤装開始。OP級は「ビッグボーイ」と呼ばれる古いタイプで、現行のレギュレーションに合いませんが、練習するなら十分です
出艇する前に陸上で基本のおさらい。タック・ジャイブの身体の動かし方を復習しました
初日夜のレセプション。今回は、江の島、葉山、光(山口)、津屋崎(福岡)、石垣島、慶留間島のジュニアセーラーが参加しました
2日目 12月29日
午前:古座間味から出艇してレース開始。セーリングしながら海底のサンゴが見えます。お昼は砂浜でお弁当。子どもたちは波打ち際でサンゴのかけらや貝拾い、石投げに夢中になっていました。
午後:風は10ノット前後、島に囲まれているので海面はフラット。午後に3レースおこない全5レースで終了です。日暮れ前までに艇庫に船を片付けました。
夜:公民館で表彰式。セーリングの技術だけでなく、きれいな海で走る気持ちよさ、海にゴミを捨てないマナーを再確認しました。
コンスタントに風が吹き、午前2、午後3レース実施しました。photo by Junichi Hirai
お昼休みに貝拾いや石投げで遊ぶ子どもたち。クラブの垣根なく打ち解けて遊びました
レース海面を空から見ると地形がくっきり分かります。こんな海でセーリングできるなんてしあわせです。photo by Junichi Hirai
バルクヘッドマガジン編集部も参加。編集長もサポートボートに乗ってお手伝いしました。photo by Junichi Hirai
透明度にびっくり。きれいな海にゴミは似合いません。自然と海を大切にする気持ちがうまれます。photo by Junichi Hirai
3日目 12月30日
午前:自由時間。島内観光したいグループはクルマで展望台へ、シュノーケリングしたい人はボートで阿真(あま)ビーチへ。透明度が高く、サンゴや魚がいっぱい。ウミガメも見つけられて子ども大人も大はしゃぎしました。
午後:宿を後にしてフェリー乗り場へ。「もっと遊びたい」気持ちを抑えて帰途につきました。
最終日は、ダイビングサービスを営む座間味ジュニアの奥さんのはからいで、シュノーケリングに連れて行ってもらいました
シュノーケリングした阿真ビーチ沖は遠浅で、セーリングクルーザーは近寄れません。ウミガメも泳いていました(見つけることは、そうむずかしくありません)。photo by Junichi Hirai
海の中はサンゴや魚がいっぱい。泳ぐにはウエットを着るとちょうどいい水温です
フューチャーズ座間味レガッタは、選手権のようなヨットレースではありません。本州のジュニアにとっては、南の島でセーリングするいつもとは違う体験ができ、また沖縄の子どもたちは、普段なかなできない大勢のヨットレースに参加できます。
なにより全国の子供たちがセーリングを通じて交流できる貴重な機会があります。こうしたことは、時間の限られた選手権のようなヨットレースイベントでは難しいことかもしれません。
また、今回はスケジュールの関係で実現できませんでしたが、フューチャーズ座間味では、同地で冬期トレーニングをおこなっているオリンピック日本ナショナルチームとの交流も企画されています。
選手権を目標にしているとレース一辺倒になりがちなジュニアヨットの世界。でも、そればかりでは、子供も大人も疲れてしまいます(よね?)。
フューチャーズ座間味レガッタで、海の美しさ、セーリングの楽しさを再確認してみてはいかがでしょうか。次回開催をおたのしみに。
沖縄からは石垣島2名、慶留間島2名が参加しました。初めてのヨットレースに苦戦していましたが、コーチ陣の指導もあってメキメキ上達していました
フューチャーズ座間味レガッタ優勝の服部春花選手(江の島ジュニアヨットクラブ)
第2回フューチャーズ座間味レガッタ成績。出場選手の中から未来のオリンピックセーラーが登場するかもしれません
====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ジャストヨット運送
ファーストマリーン
日本レジャーチャンネル
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
リビエラリゾート
Velocitek
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ