J/24全日本最終日逆転、シエスタ優勝!

  • 01
  • Dec

 11月22日〜24日、「第34回J/24全日本選手権大会」が愛知県日産マリーナ東海で開催されました。全国から19艇のエントリーを得て、3日間で軽風から強風まで7レースを実施。J/24世界選手権が、2016年に和歌山で開催されることもあり、今回は世界選手権に準拠した形式でスコアリングペナルティーやアービトレーション(注1)の導入がなされました。(レポート・写真提供/日本J/24クラス協会)

14.12.01_03
優勝のシエスタコスモス。メンバーは、今井、坂本、和田、西畑、河渕です。毎年ヘルムスマンは代わっても優勝するシエスタ。来年のヘルムスマンは誰でしょう?

 初日に飛び出したのは、関西からエントリーする〈UPWIND〉(浜田紀雄)(2-6-4位)で、僅差で〈だぼはぜ〉(熊谷一樹)(4-3-6)、〈オリーブ5〉(萩原重一)(3-9-2位)が続きます。その後ろには、〈シエスタコスモス〉(今井信行)(1-2-19位)と〈ラル〉(加藤文弥)(16-1-5位)が同点で控えています。

 2艇ともカットレースが出てくると一気にジャンプアップしてくるスコアメイキングです。この日の風向では陸の影響を受けて右の海面が有利となるため、そこをいかに使えたかが前に出る鍵となりました。

 2日目は少し風が上がり、〈だぼはぜ〉が3レース中の2レースでトップとなり、総合でもトップに躍り出ます。2位は初日の19位をカットした〈シエスタコスモス〉。〈シエスタコスモス〉は、この日の最後のレースでケースに巻き込まれ、上架して修理となりました。

 救済が認められた結果、〈だぼはぜ〉との点差は1.6点。残すは最終日の1レースのみです。〈だぼはぜ〉はこの時点でカットレースが6位のため、〈シエスタコスモス〉が優勝するためには4位以内で、かつ、間に1艇を入れて〈だぼはぜ〉の前でフィニッシュする必要があります。

運命の最終日、だぼはぜ対シエスタコスモス

 最終日、朝から風がなく、そのまま〈だぼはぜ〉の初優勝かと思われましたが、昼前からそよそよと海面にパフの影が見えてきて5レグのレースのスタートが切られました。

 前日までとは違い少し西寄りの風の中、〈だぼはぜ〉、〈シエスタコスモス〉ともライン中央から出ますが、風下側に位置していた〈シエスタコスモス〉が、スタート直前に左に振れた風を受けて最初のタックで〈だぼはぜ〉の前を横切ります。

 付かず離れずの展開で両艇とも1上を真ん中ぐらいで回航。下りのレグでは〈だぼはぜ〉が〈シエスタコスモス〉をぴったりとマークしますが、徐々に落ちてくる風の中、〈だぼはぜ〉がジリジリと離されます。

 〈シエスタコスモス〉は、2上へのレグ途中で〈だぼはぜ〉に再び追いつかれますが、アプローチで見事にカバーし、2上回航時には間に4艇が入りました。

 最後の下りレグではさらに風が落ちて2下を回る頃にはクルーの半分がダウンビローする状況に。上位集団が右の海面を目指す中、2下を13位回航した〈シエスタコスモス〉は迷わず左海面を選択。17位回航の〈だぼはぜ〉も左海面に向かいますが、〈シエスタコスモス〉よりも右側を選択します。

 ますます風が落ちて、息の詰まる我慢比べの様相を呈してきたところで、左から西寄りの風が入ってきました。絶好の位置でこれを受けた〈シエスタコスモス〉は、そのまま2位フィニッシュ。このとき〈だぼはぜ〉はまだ艇団の真ん中で漂っていて、〈シエスタコスモス〉の逆転4連覇が決まりました。

 来年(2015年)、再来年(2016年)の全日本、そして世界選手権は、シエスタのホームポートである和歌山で開催されます。シエスタの連覇を止めるのはどこのチームでしょうか?

 世界選手権に向けて盛り上がりを見せるJ/24クラス。値段のこなれた中古艇も出ています。来年からはジュニア会員制度も世界選手権のユース枠にあわせた25歳以下に改定されます。仲間を集めて気軽に高いレベルのレースが楽しめるJ/24クラスです。新たなキャンペーンで参戦するチームが増える予感がします。

14.12.01_02
19艇が出場したJ/24全日本。来年、再来年は和歌山で開催されます
14.12.01_01
白スピン5013〈だぼはぜ〉と青スピン5261〈シエスタコスモス〉赤スピン5179〈シエスタローザ〉

22014.11.24_j24racelast
J/24全日本選手権成績表

注1:アービトレーション(仲裁):艇対艇でプロテストがあった場合、審問にかける前にアービトレータ(ジュリー1名が担当。当人は審問ではジュリーチームに加わらない)が当事者(スキッパー2名)と3名で簡易審問のようなものを行い、双方が納得すればその結果を採用する制度。アービトレーションが開かれるためには、当事者双方の合意が必要で、合意が得られない場合や結果に双方が納得しない場合は通常の審問が開かれる。2014年のJ/24ワールド(ニューポート)で採用された制度で、今後のJ/24ワールドでも採用されていくとのこと。2016年の和歌山ワールドの際も採用されるため、今年の全日本から採用された。

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
リスクマネジメント・アルファ
ベイトリップ セーリング
ポール・スチュアート
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
入船鋼材
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
Velocitek
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ