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2019年度バルクヘッドマガジン・セーラー・オブ・ザ・イヤー発表

12月31日、バルクヘッドマガジン最後を飾るのは、「セーラー・オブ・ザ・イヤー」の発表です。2019年いちばんのヨット馬鹿は、だれでしょうか?(BHM編集部)

セーラー・オブ・ザ・イヤーは、バルクヘッドマガジン編集部が今年もっとも活躍したセーラーを選出するグランプリです。

選考の基準は大会成績だけではありません。成績よりも、どれだけわたしたちセーラーに刺激を与えたのかを重要視しています。

バルクヘッドマガジンが創刊して今年で15年になります。これまでたくさんのヨットレースや海に関係するイベントを取材してきました。

いつの時代でもがんばっているセーラーがいて、彼らを応援したいという編集部の方針に変わりありません。彼らの活動をみなさんに知ってもらい、良い刺激を受けてほしいという気持ちは、むかしも今も同じです。

さあ、今年のバルクヘッドマガジン・セーラー・オブ・ザ・イヤーの発表です!


2019年バルクヘッドマガジン・セーラー・オブ・ザ・イヤーは、鈴木晶友に決定します

鈴木晶友選手は、2019年に開催された大西洋横断ヨットレース「ミニトランザット」に出場し、完走しました。その活躍は、バルクヘッドマガジンでお伝えしてきたので、みなさんも詳しいことでしょう。

鈴木選手は、10月にフランスのラ・ロッシェルをスタートし、スペイン領の島、グラン・カナリアを経て、カリブ海のマルティニーク島へ11月後半に到着し、大西洋横断を達成しました。

ミニトランザットのような外洋ヨットレースに出場するには、出場資格を得ないと参加できません。

一般のレースでは予選を勝ち抜き、本戦へ出場するという流れがありますが、外洋レースでは予選の順位よりも、外洋を走った経験(場数)、船の装備、気象や安全に対する知識が大切になります。

鈴木選手の挑戦はスタートの約2年前からはじまりました。日本にまったく情報のない状態の中で活動の場をフランスに移し、いくつものハードルを越えてスタートラインに立ちました。

その期間を取材してきたバルクヘッドマガジン編集長は、ひとりの人間が大きく成長していく過程をみたように思います。

また、鈴木選手がオプティミスト級出身で、大学ヨット(学連)、モス級を経験してきたセーラーであることも注目しています。視野の狭くなる傾向のある競技ヨットの世界から、自分がやってきた活動の外へ外へと目を向けてきました。

願わくは、彼の活動を知った年齢の若いセーラーが、競技ヨットだけではない世界を知るきっかけになってくれたらうれしいです。

2019年のヨット馬鹿は、鈴木晶友に決定します。おめでとうございます!

現在、鈴木選手は、横浜からパラオ共和国まで走る「日本・パラオ親善ヨットレース」に参加しています。なので、この受賞決定のニュースはフィニッシュするまで知りません。photo by Junichi Hirai

※今年もヨット馬鹿(YB)エンブレムは、大坪明ヨット馬鹿デザイン事務所に制作していただきました。年末の忙しい時期にありがとうございます。

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