熱狂的に盛り上がる大学ヨット選手権

  • 06
  • Jun

※サンケイビジネスアイ紙で連載していたコラムを紹介します。


江の島の防波堤に並んで出場選手を見送るヨット部員たち。撮影 平井淳一

サンケイビジネスアイ・コラム(67)
熱狂的に盛り上がる大学ヨット選手権

 東京六大学野球や箱根駅伝、大学ラグビーのような大学対抗戦は人気のスポーツだ。ヨットレースも同じように大学対抗戦がある。11月初旬、全日本学生ヨット選手権が神奈川県藤沢市江の島ヨットハーバーで開催された。昭和8年にはじまるこの大会は、今年で76回を迎える歴史あるヨットレースのひとつ。選手だけでなく、応援するOB、OG、大学関係者を巻き込み、熱狂的に盛り上がるイベントでもある。

 出場したのは、全国9水域の予選を勝ち抜いた34校144艇。大学選手権は個人成績ではなく、大学3チームの合計得点で競われる。こうした競技方法のヨットレースは世界に少なく、日本独特の雰囲気がある。別日程で個人戦もおこなわれているが、団体戦のほうが白熱するし、選手たちも大学の看板を背負った総合優勝に価値を見出している。

 大会が開催された江の島ヨットハーバーには、あちこちに大学の校旗がなびき、チームで揃えたユニホームがはっきりと大学を区分けする。船には大学名のステッカーが貼られ、追い風で使用するセールにはスクールカラーがペイントされているので、遠くからでも大学名がわかるようになっている。海上で観覧するボート、ヨットの数も日本でいちばん多いだろう。みなが自分の学校の最終結果が気になるため、フィニッシュライン付近は観覧艇が集まり大混雑である。

 今年の大会は、破竹の勢いを見せる早稲田大学の総合四連覇に注目が集まった。しかし、過去に10回の総合優勝を果たしている名門・日本大学が初日から他大学を引き離し、早稲田大を阻止。日本大が逃げきり優勝を飾った。同大学はこれまで何人ものオリンピック選手を輩出している名門校。ここ数年は、総合力の低下もあって優勝を逃してきたが、今年は大幅なテコ入れに成功し、5年ぶりの優勝旗を手にした。

 大学ヨット選手権は日本独特の雰囲気とルールでおこなわれているが、これほどまで盛り上がるヨットレースは他にない。学生だけでなく、卒業生も一緒に盛り上がる、熱狂という言葉がぴったりのヨットレースである。(2011.11 文/平井淳一)

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