Loading

日本海大歓迎!男鹿テーザー全日本レポート

 今年のテーザー全日本は秋田県男鹿市で開催されました。全日本としては初の日本海での開催となります。(レポート・写真/日本テーザー協会)


秋田県男鹿で開催されたテーザー全日本。30艇が出場しました

 ホストフリートがない土地の開催にも関わらず、全国から30艇のテーザーが集まり、中には大阪からは1000km以上をカートップで走ってくるチームもありました。

 また今回、松島と宮古からもエントリーがありました。東日本大震災の後に寄贈された2艇です。今回が初めての公式レガッタへの参加になりますが、これを機に東北エリアに活動拠点が築かれることが期待されます。

 男鹿市では、7月13日から「海フェスタおが」が開催されます。テーザー全日本もその一環として招致を受けて実現したもので、市を挙げての歓迎ムードを感じます。

 開会式、レセプション、閉会式のすべてに男鹿市長に出席いただきました。またレース当日には、防災無線を通して近隣住民へ告知放送があるなど、いつもの全日本とは違う歓待ぶりに選手の気分も盛り上がりました。

 大会は7月6日、7日の2日間がレース日となります。6日は雨中の開会式の後、気圧の谷が通過予定のためAP掲揚で陸上待機となりました。せっかく秋田まで来たのにという思いはありますが、風雨が強く視界が悪いので仕方ありません。

 長い待機の後、昼過ぎにAP旗がおります。出艇の準備をしていると時おり強いブローが入ってセールが暴れますが、それでも数艇が出艇していきます。男鹿の海はあまりうねりが入ってこない、と言われていた通り大きな波やうねりはありませんが、レース海面では予想以上に強い風が吹いています。

 結局、最初に出艇した数艇がレース海面に到着すると間もなく本部船にAP&Hが掲揚されハーバーバックとなりました。この日はレースは行われず終了です。

 夜は男鹿温泉郷のホテルに帰ってレセプションです。2次会のなまはげ太鼓、三味線ライブと続き、男鹿の夜を満喫しました。

田中夫妻が7年ぶりの優勝を決める!

 明けて7日は雨もあがり、軽風ながらレースができそうなコンディションです。

 第1レースは、ゼネリコが多いテーザーのレースには珍しく一発でオールフェアです。左右から交互にブローとシフトが入ってくるのを見きわめながら走らないと、気が付くと順位を落としてしまいます。

 第1レースは、池田・佐野組が第1マークからトップを守りました。今回の全日本のために結成された大学の同級生コンビです。徐々に風が落ちてきつつある中で行われた第2レースは大阪北港フリート所属の石川・石黒組が制しました。

 さて、初日のレースがキャンセルになったことで、カットレースが出るだけのレース数(5レース)をこなすのが難しい状況です。ということはつまり、優勝するためには大きくスコアを崩さないことが必須条件となります。

 第2レースが終了した時点で有力なのは、田中夫妻組、下村・村岸組(ともに8点)、中村・渡辺組(11点)といったところです。そして結果的には次の第3レースが最終レースとなりました。

 このレースを制したのは田中夫妻組です。第1マークを2位で回航し、3回目の上りレグでトップにたつとそのまま独走し、優勝を決めました。数多くの優勝歴を誇る田中夫妻ですが、また一つの全日本タイトルが加わりました。

 上位陣は以下の通りです。
総合優勝・マスターズ優勝:7年ぶりに優勝カップを手にした田中・田中組
2位:練習0回でレースに参加した下村・村岸組
3位:ここ2年では日本一の練習量を誇る軽部・軽部組
グランドマスターズ優勝:池田・秋吉組
スーパーグランドマスターズ優勝:本吉・安澤組


優勝の田中組


テーザー全日本成績表

アメリカ・ワールドへ向けた積み込み完了!

 今回の全日本はレースもさることながら、男鹿市の素晴らしい環境を十分に満喫しました。おそらく参加されたテーザーセーラーにとって記憶に残る大会となったのではないでしょうか。男鹿市、秋田県セーリング連盟をはじめ今大会の実行を支えてくださった方々に感謝いたします。

 レースの翌日、男鹿マリーナではアメリカワールドへ向かうコンテナへの積み込み作業が行われました。今年のテーザーワールドは、8月10日から17日までオレゴン州カスケードロックスで開催されます。

 日本からは今回の全日本の参加チームを中心に11艇が出場します。今回の全日本成績上位はワールド参加メンバーの割合が高く、優勝候補も抱える日本チームの活躍に期待です!

 そしてワールドが終わると、9月1日にミッドサマーレガッタが葉山で開催されます。
 
 男鹿から帰ってきたら梅雨が明けていました。今年の全日本は終わってしまいましたが、夏は始まったばかり。テーザーのイベントはまだまだ続きます。

今後の国内レースの予定
9/1 ミッドサマーレガッタ(葉山)
10/12〜13 西日本選手権(和歌山)
11/17 オータムレガッタ(江の島)

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWS
TAG: