多田/九富優勝!テーザー級西日本選手権
7月8日、梅雨の合間のすっきりしない天候のもと、関西のメンバーを中心に、遠くは関東から2艇、九州から1艇の参加を加えた17チームのテーザーセーラーが、兵庫県海洋体育館に集結し、第23回テーザー級西日本選手権大会が開催されました。(文・写真/日本テーザー協会)
恒例の前夜祭も盛り上がり過ぎた(?)様相で、いつも通りの和やかな雰囲気の中での選手権開催となりました。天候は雨こそ降らなかったものの、すっきりしない空模様。風も安定せず運営泣かせの1日となりました。
吹き出しは南西の軽風で、予定時刻より5分遅れでスタートです。安定しない風でブローと振れによりめまぐるしく変わる中、1上で抜け出してきたのは大阪北港の石川/泉。続いてチャーター艇で参加の田中夫妻、3番手に大阪北港の吉田/岸本、そして、地元芦屋の植田/抜井と続きました。
下マークまでに植田/抜井艇が3番手に浮上。2上の途中で左海面を選択した石川/泉をかわし、上マークは1位田中夫妻、2位植田/抜井の順で回航しました。追い上げてくる後続艇を振り切り、そのままフィニッシュすると思われましたが、フィニッシュライン直前で植田/抜井が田中夫妻を僅差でかわしてトップフィニッシュ。3位には徐々に追い上げてきた大阪北港の多田/九富が入りました。
その後さらに風は不安定になり、南西風と北風のブローが雲行きに合わせて交互に下りてくるような状況の中、風待ちが長く続きました。約2時間の風待ちの後、最終的には北風の中で第2レースがスタートしました。
風は強まったもののブローの強弱が激しいシフティーな海面の中、スタート直後から抜け出したのは多田/九富と石川/泉です。2艇が常に艇団を引っ張っていく形でレースは展開されました。時折下りてくる強いブローやシフティーな風に安定して走らせられない艇が多い中、最後までその2艇がトップを走り、最終的には1位石川/泉、2位多田/九富の順でフィニッシュし、大阪北港の2チームがワンツーフィニッシュを決めました。3位には田中夫妻が入りました。運営や選手達を悩ませる不安定な風でしたが、予定3レースに対して何とか2レースを消化することができ、レースを終えました。
優勝したのは2位と同得点ながら1レース3位、2レース2位と安定した成績を残した多田/九富でした。グランドマスタークラス優勝は同じく多田/九富、激戦区のマスタークラス優勝は田中夫妻でした。そして、スーパーグランドマスタークラスは3年ぶりにレースに参加した本吉選手が舵を取った本吉/安澤が優勝し会場を沸かせました。
この秋には、全日本選手権が9月14〜16日の日程で同じ海面で開催されます。今回も新しいペアでの参加チームが多数あり、これからも新たな展開が期待できそうなテーザークラスです。来る全日本選手権ではさらに多くのチームを迎え、熱いレースが展開されるものと期待します。
優勝の多田/九富。グランドマスタークラスでも優勝を飾りました
全員集合。今年の全日本は9月14〜16日に兵庫県海洋体育館で開催されます
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