佐藤・村岸の連覇!西宮テーザー全日本
9月15、16日、第27回テーザー級全日本大会が兵庫県芦屋市の兵庫県立海洋体育館で開催されました。参加艇数は27艇と例年に比べ小規模でしたが、関東から九州までの強豪チームが揃い、灼熱の西宮沖で熱い戦いが繰り広げられました。(文・写真/日本テーザー協会)
安定した風が吹くことで定評のある西宮海域ですが、台風16号が近づいていたために東風というイレギュラーな予報で初日はスタートしました。しかし予報に反して初日は比較的安定した南西の軽風が吹き、3レースを消化。1レース目は大阪北港の池田/秋吉、2レース目は稲毛の軽部/軽部、3レース目は長崎で単独練習中の田中/田中がトップを飾りました。
3レース終了時点では、田中/田中が暫定首位、2位に地元芦屋の植田/抜井、3位に軽部/軽部となり、また、3位と同点4位の池田/小林、3位と同点5位の下村/関口、それを1点差で追うディフェンディングチャンピオンの佐藤/村岸が6位という、まさに気の抜けない暫定結果で初日が終了しました。
2日目は東風が吹き上がる予報でしたが、風速が2〜10メートル、そして30度以上も振れ幅のある風の中で残る3レースが行われました。初日の結果からは後を追う展開となっていた佐藤/村岸が第4、第5レースでトップ、前日首位の田中/田中が最終レースでトップ、と他艇を離し、また3位争いも熾烈さを極め、最終レースの最終レグのフィニッシュ直前まで、激しい戦いとなりました。
レガッタを通じてさまざまな風でレースが行われたため、得意、不得意を乗り越えて安定したチームが上位を占めた印象です。結果は佐藤/村岸が2連覇を果たし、同時にマスターズクラスも優勝。田中/田中は準優勝となり、3位には下村/関口がくい込みました。
総合8位の吉田/岸本は、グランドマスターズクラス(合計年齢100歳以上)で優勝、総合17位の本吉/安澤はスーパーグランドマスターズクラス(合計年齢120歳以上)で優勝と、幅広い年齢層の男女がコンペティターとなるテーザーらしい大会が幕を閉じました。
来年の夏には、アメリカのオレゴン州コロンビアゴージで世界選手権大会が行われます。参加を予定しているチームはそれぞれの課題を見つけ、またワールドに向けたモチベーションが高まるレガッタになったと思われます。
本年度は11月のオータムレガッタ、年明け2月のミッドウインターレガッタと、季節は寒くなってもまだまだ熱いテーザーセーラーのレガッタは続きます。また、年間成績がポイント化され、高得点者が表彰される“TASAR SAILOR OF THE YEAR”の行方も楽しみになってきました。
二連覇を遂げた佐藤/村岸。この勢いを止めるのはだれでしょうか?
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