アビームチーム、470世界選手権へ向けて

  • 12
  • May

 ビデオグラファーの中嶋さんから届いたイエールSOF終了時に撮影されたアビームチームのインタビュー映像です。アビームチームは、小松一憲監督を中心にアテネ五輪直後にスタートしました。北京五輪では、女子チームの近藤愛/鎌田奈緒子が日本代表となり、北京後、近藤と田畑和歌子と新チームを結成。当初の不安材料だったクルー育成、座間味合宿による強風セーリングの強化、また同チーム特有のストイックなまでの練習で世界のトップチームに成長しました。(BHM編集部)


近藤愛/田畑和歌子


原田龍之介/吉田雄吾

 また、男子の原田龍之介/吉田雄吾も、別々に活動していた北京五輪キャンペーンで敗退後にチームを結成。「鬼の小松塾」の門下生として練習を積み、ヨーロッパ選手権優勝、世界選手権3位などの成績を残しています。また、ロサンゼルス〜ハワイまでのトランスパック出場、470による相模湾オーバーナイトセーリング(08年)の稀有な経験から2009年度バルクヘッドマガジン・セーラー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

 ところで、みなさんは、アビームチームのことを「ものすごくセーリングの上手なセーラー」と見ていると思います。特に学生選手にとっては、あこがれであり、雲の上のような存在。一緒にレースをしても敵いっこないと考えているでしょう。しかし、彼ら、彼女たちの結成当初は、非常に頼りないチームでした。

 原田選手は、アビーム女子に合流したはじめての座間味合宿で「(風と波が怖くて)ジャイブができないんです」、はじめてのオーストラリア、ヨーロッパ遠征では「正直に言うとちょっとシンドイです…」と弱音を漏らしていました。それが、いまでは余裕すら感じさせる走りを見せてくれます。この4年間、世界で急激に成長した470チームのひとつといえるでしょう。

 また、女子の田畑選手は、それまでスキッパーとして定評ありましたが、クルーは「全日本女子インカレにクルーで出たことあります」という程度でした。乗り方も無骨で、体格も世界でクルーとして戦うには全然足りなかった。それが、15キロ以上も増量し、クルーワークを徹底的に鍛え抜きました。その精神力と食欲には脱帽のひとことです。

 以前、田畑選手に「どんな学生だったの?」と聞いたことがあります。「本当にヨットの事しか考えてなかったです。授業中も教科書の端にヨットの絵を書いてよろこんでいました。もうヨットしかなかったです。わはは」と豪快に話していました。

 今回470級世界選手権に出場する選手は、全員大学ヨットの経験者。つまり、いまインカレを目標に練習している学生セーラーにも、世界の頂点に近づくチャンスはあるということです。470級世界選手権は13日にはじまります。日本代表を掛けて戦う先輩たちから、大きな刺激を受けてもらいたいと思います。

◎バルセロナ470ワールド出場選手プロフィール
470級男子
松永鉄也 1979年4月15日生まれ。スリーボンド所属。同志社大出身
今村公彦 1984年2月3日生まれ。スリーボンド所属。日本経済大出身

原田龍之介 1985年5月6日生まれ。アビームコンサルティング所属。早稲田大出身
吉田雄吾 1983年11月11日生まれ。アビームコンサルティング所属。法政大出身

前田弘樹 1982年7月30日生まれ。エス・ピー・エヌ所属。福岡大出身
野呂英輔 1985年3月6日生まれ。。エス・ピー・エヌ所属。日本大出身

470級女子
近藤愛 1980年11月5日生まれ。アビームコンサルティング所属。日本大出身
田畑和歌子 1983年10月12日生まれ。アビームコンサルティング所属。日本経済大出身

吉迫由香 1979年8月28日生まれ。ベネッセコーポレーション所属。同志社大出身
大熊典子 1979年12月20日生まれ。ベネッセコーポレーション所属。長崎大出身

◎Barcelona 470 Worlds
http://worlds.470.org/eventsites/default_s1.asp?eventid=66686

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