ストームトライスル・クラブに学ぶ外洋ヨットの落水者救助方法
大西洋横断レースやブロックアイランドレース等、主にアメリカ東海岸の外洋ヨットレースを主催・運営するストームトライスル・クラブによる落水者救助(Man Over Bord=MOB)講習ビデオを紹介します。(BHM編集部)
講習では、セールをスムースにダウン(クイックストップ)、ターンして落水者に近づく方法、ライフスリングや浮遊物の投げ入れ、落水者を見失わないための指差しと声掛け、GPSのMOB操作、ヒービングラインの投げ方、落水者の引き上げ方法などが紹介されています。
講習は風の弱いなかでおこなわれていますが、緊急事態は往々にして強風や荒れた海でおこります。また、安全装備もしっかりしていないと、いざという時に役に立ちません。
安全装備については、日本セーリング連盟の外洋特別規定(安全規定)がとても役立ちます。これはワールドセーリングによるオフショア・スペシャル・レギュレーションの日本語版で、外洋レースに出場するための安全装備が記載されています。ぜひ参考にしてみてください。
みなさん、新型コロナウイルスが去った日のために、海の安全について学んでおきましょう。コロナの先にはたのしいセーリングが待ってます。
ちなみに講習ビデオを解説しているゲーリー・ジョブソン(USA)は、アメリカズカップにタクティシャンとして出場した経験もあるベテランセーラーで、その後、USセーリングの会長をつとめ、現在ワールドセーリングの副会長をつとめています。
- 日本セーリング連盟・外洋特別規定http://jsaf-anzen.jp/1-1.html
- Storm Trysail Clubhttps://stormtrysail.org/