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伊藤/村岸組が優勝!沖縄で開催、第40回テーザー全日本選手権

 6月6〜8日まで、沖縄県国頭村のオクマプライベートビーチ&リゾートで「第40回テーザー級全日本選手権 兼 2026テーザー級世界選手権プレレガッタ」が開催されました。今大会には2カ国(日本、オランダ)から20艇がエントリー。大会最終日は、期間中初めての青空が広がり、透明度の高い沖縄の海が一層の輝きを見せました。(レポート・写真提供/日本テーザークラス協会)

沖縄県国頭村で開催されたテーザー全日本選手権。2026年6月、同地で開催されるテーザー世界選手権のプレ大会になっています

 梅雨明けが発表された沖縄、風は前日までの北東風から一転し、地元で“カーチバー”と呼ばれる、梅雨明けとともに吹き始める南風に変化。風速は7〜10ノットと安定し、選手たちにとって待望のコンディションの中、スタート時間を前倒ししてレースが開始されました。

 第3レース(この日の最初のレース)は、暫定1位の伊藤一石/村岸恭明組と暫定2位の石川光輝/石黒克司組が接戦を繰り広げ、石川/石黒組がトップでフィニッシュ。続く第4レースはベテランの小松 充/西原拓海組が1位となり、存在感を示しました。

 第5レースは父、母、娘の家族3人でエントリーしている水野 本/水野三喜/水野夏帆組(第5レースは本/三喜ペアで出場)が最初にフィニッシュラインを切り、レース毎にトップ艇が入れ替わる全日本らしい白熱したレースが続きました。

 最終日は4レース行う予定でしたが、スコールに伴う突風と急激な視界不良のため最終レースはキャンセルに。3日間にわたって行われた今大会は、全5レースで終了となりました。

 総合優勝は、初日1位-1位、今日の3レースはすべて2位と手堅く安定したスコアを積み重ねた伊藤/村岸組が獲得しました。クルーの村岸選手はこれで6回目の全日本優勝。田中郁也/田中紀子組の7回に次ぐ優勝回数となりました。

白砂が広がるビーチから出艇。初日、2日目は曇っていましたが、最終日になって沖縄の青空が広がりました
左から総合6位の水野組、子供3人を祖父に託してレースに出場した総合5位の池田洋平/池田和希組、総合3位・グランドマスタークラス1位の石川/石黒組(石黒選手は帰宅の途に)、総合優勝・マスタークラス1位の伊藤/村岸組、総合3位・スーパーグランドマスタークラス優勝のUdo Constantijn/河野恭子組、ベテランと若手コンビで総合4位の本吉譲治/小島 武組。プレゼンターをとつとめた国頭村の宮城明正副村長

【優勝コメント】
「沖縄の海は開放感があり、レース海域としては素晴らしいところだと実感しました。ホスピタリティーも素晴らしく、レースに集中できたことも優勝につながったと思います。地形の影響をかなり受けることも分かったので、来年のワールドに向けそのあたりは攻略して、しっかり練習して、できる限り上を目指していこうと思います」(スキッパー:伊藤一石)

「とにかく海が綺麗です。最高の景色の中でレースができることは本当に贅沢だと思います。優勝6回は最多だと思っていたら、田中夫妻が7回だと聞き、上には上がいるなと新たな目標ができました。伊藤くんは実行委員長として、また僕も実行委員として大会に関わっています。多くのテーザーセーラーに沖縄での大会を楽しんでもらいたいので、あと1年かかけてより良い大会にできるようにしていきたいと思います」(クルー:村岸恭明)

 選手として出場しながら、大会役員としても大会を支えた伊藤/村岸組。一人二役の大役を果たしながらの快挙、おめでとうございます。

 来年の同時期には、今回と同じオクマプライベートビーチ&リゾートを舞台に「2026テーザー級世界選手権」が開催されます。沖縄の美しい海と地元の温かいホスピタリティーに迎えられ、世界のテーザーセーラーたちがどんなドラマを作るのか? 今から楽しみです。

20艇が参加したテーザー全日本。初日夜にはレセプションパーティで盛り上がりました。最後は沖縄らしく参加者全員でカチャーシーを踊り大団円
第40回テーザークラス全日本選手権 成績
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