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松浦夏樹〈Vegas〉が初優勝を飾る!eSailing全日本選手権2025

 5月31日、ロート製薬株式会社(東京都港区)で「eSailing全日本選手権2025」決勝シリーズが開催されました。参加したのは予選を勝ち抜いた17艇。予選は2月から始まったeSailing世界選手権の6大会が指定され、上位選手が決勝へ進出しました。(BHM編集部)

日本のトップセーラーで競われた全日本選手権。決勝シリーズでは序盤の5レースでトップ10艇に絞られ、ダブルポイントとなる3レースのファイナルで日本一が決定しました

 近年、世界大会でも結果を残し、eSailing強国に成長した日本。本大会は、秋から始まる国別対抗チームレース「ネーションズカップ」に出場する日本ナショナルチームの選考も兼ねています。

 種目はILCA、49er、ナクラ17といった五輪種目と欧米で普及するキールボートのJ/70、SailGPで採用されるF50によるミックス種目でおこなわれました。

 優勝は松浦夏樹〈Vegas〉です。松浦選手は長年日本チームのリーダーを務めてきたベテラン選手。これまで非常に高いスキルを持ちながらも優勝を逃してきましたが、本大会ではレガッタ後半に怒濤の追い上げを見せ、ついに初のタイトルを獲得しました。

「全日本選手権の前身であるジャパンカップから連続して6年間出場していましたが、今までの最高順位は準優勝、今回、初めて優勝することができました。
 近年の日本のフリートレベルは世界選手権のグランドファイナルに3名が進出するなど、世界トップクラスです。そんな中での優勝は正直期待を上回る結果でした。1レース目で叩いてしまいましたが、そこで焦らずに堅実なコースを引いたことがこの結果につながったと思います。
 次は団体戦の世界戦であるネーションズカップが控えています。今大会を一緒に戦ったプレーヤーたちとチームを組んで、上を目指したいと思います」(松浦夏樹)

第6回eSailing全日本選手権 決勝シリーズ成績
学生から社会人まで幅広い年齢層に支持されるeSailing。全日本選手権は6回目の開催となります。遠方等の理由で来場できない選手はオンラインで参加しました

『eSailingは性別や年齢に関係ない世界。もっとがんばります!』

 若者や男性陣の多いeSailingメンバーに、女性の私が入っていいのかなぁ…と躊躇していたのですが、ちょっと勇気を出して、オンラインでおこなわれていた練習レースにも参加してみました。(レポート/大西奈々子〈Nananana〉)

 みなさん、本当にすごく優しくて(時にはスパルタな)練習レースに参加するたびに、実際に会ってみたいという気持ちがふくらんできました。

 ご指導のおかげで、出場資格を得て「一生に一度の経験かも…」と思い、家族の協力もあって現地開催の東京へ行くことを決めました。今までの出場者に聞いたところ、現地に来た女性は初めてらしいです。その事にもビックリ!

 ただ、ワクワクしていたのも束の間、降りる駅を1つ間違えてしまい、Discordで助けを求め、駅構内でウロウロ。地上に出たくて、エレベーターに乗っても地上に出れず、まるでラビリンスでした。

 出れた後も、タクシーアプリでタクシーを呼んだのに、目の前をスルー。自力でタクシーを捕まえ、慣れない東京で冷や汗をかきながら、集合時間5分前に到着することができました。

 レース前の緊張感どころか、初顔合わせの皆さんの顔を見て(心の中で)泣きました。レースの結果は14位。レースになれば老若男女、関係ない世界なので、もっと精進して行きたいなぁとつくづく思いました。

 また、2次会では、昔から知ってたかのような盛り上がり! 「同じインターハイ出てました!」「〇〇大学卒の〇〇さん、知ってます?僕の先輩なんです。えー、私の後輩!」などなど。

 若い選手とは、「関西弁懐かしいです」「どこ出身なん?」「〇〇です」「知ってる知ってる!笑」なんて言う会話で、盛り上がりました。つくづく本当にご縁ってありがたいなぁと思いました。

 女性のプレーヤーは、世界的に見ても少ないですが、日本の男性プレイヤーは本当に優しくて良い方ばかりなので、せひVRにチャレンジしてみてください。

 日本全国の皆さんと仲良くできるチャンスがあります!本当に楽しかったです。運営の方々、関係者の方々、ロート製薬様方、このような機会を与えていただき、心から感謝しています。ありがとうございました。

eSailing全日本選手権大会会場の様子
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