懐かしい色の芦屋の海にILCA73艇が集合。第34回 THE I CUP
5月17日、18日、兵庫県立海洋体育館(芦屋マリンセンター)で「第34回 THE I CUP」(ジアイ・カップ)が開催されました。北は小樽フリートから南は鹿児島フリートまで、日本全国からILCAセーラーが73艇集まりました。特に今年はエントリー開始からたった3日で締め切り枠に達するなど、大人気ぶりがうかがえました。(レポート/佐藤 潔 Tokyobayフリート)

5月17日(土)は朝から雨。嫌だなぁ~と思いながらも仕方ないのでハーバーの開門を狙って8時過ぎに到着。車の中でカッパを着て雨の中、車から艇を降ろす。風はそんなに感じられないけど、すでに神戸空港では10m超が入ってきているらしい。
さすがに今日はやらないよな、とか話しながらも今回ILCA4クラスでエントリーしているので心なしか余裕。開会式は艇庫にて。当面は陸上待機とのこと。相変わらずの雨だし、誰も艤装はしていない。
お昼頃まで待って、初日を中止にするかどうか決めるらしい。私は以前(といっても30数年前)芦屋フリートにいたこともあるので、むかし懐かしいメンバー達と談笑する。
みな歳を取ってあっちこっちに病気抱えているけど一応まだ生きてる! 口だけは達者! そうこうしているうちにジアイさん(木村治愛さん)が登場。
この大会(ジアイカップ)はジアイさんの還暦を祝って第1回大会が行なわれたので、今年が34回目という事は御年(オントシ)93歳! 背筋もピンと張って、談笑していた昔ながらの芦屋メンバーと比べても元気元気。さすがです。
結局、初日は早々と昼前にノーレースが決定した。





翌日5月18日(日)。この日は雨も上がり少し蒸し暑い。30数年前を思い出させるような醤油色?(ソース色?)の海へ恐る恐る足を入れる。橋本イベント委員長が、「この日の為に芦屋の海を昔の色に戻しておいた」と言う。。。
レース委員会は5レース成立を目指してやる気満々。前日のアナウンス通り、30分前倒しで10時に第1レースがスタート。風は3mくらい。コース風位は210度だけどフラフラ振れながら右へ。
第3レースくらいになっていつもの230~240度で落ち着く。風速は終日3~4m。時折ブローで5mといったところ。4レースが成立したところで時間切れ。
ILCA7は柳ヶ崎の安田さんが2レース目以降安定した走りで優勝。49艇が参加のILCA6は浜名湖の出口さん。第3レースまでトップだった大阪北港の丸田さんは第4レースが振るわず2位。中部選手権をILCA4で出て優勝したTokyobayの大工君が3位。
ILCA4は第1レース、ぶっちぎりのトップだった松浦さんが何故かフィニッシュラインを間違えて私がタナボタの1位。この日くらいの軽風ではクローズで松浦さんについていけず。「もっと吹かんかいっ!」と「どの口が言うとんねん」と言われそう。
ILCA4はパワーがない分、風と波に合わせた繊細なチューニングが必要なんだな?っと思った次第(未解決!)。何とか4レースを無難に走り、私が優勝。松浦さんが2位。長~いブランクから復帰戦の矢崎アッコちゃんが3位。
芦屋フリートは、大フリートにもかかわらず独特のアットホームな感じを持ち、もちろんその中にもパワーがあり、海の色やレース海面までの距離などなんのその、全国から集まったレーザー乗りを楽しませてくれる空気を存分に味あわせていただきました。
また来年、ジアイさんの元気なお姿を見に来させていただきたく思います。橋本さん、今度は海を抹茶の色に染めておいてください。






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