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チームMILAI、おめでとう!世界一周グローブ40第1レグで勝利

 7月3日15時25分、日本艇〈MILAI〉(鈴木晶友・中川紘司)が世界一周「グローブ40」第1レグの寄港地、大西洋の島カーボベルデへフィニッシュしました。モロッコからカーボベルデまで1884マイルを7日2時間25分、平均速度11.06ノットで優勝を決めました。(BHM編集部)

フィニッシュ直後の鈴木晶友(左)、中川紘司両選手。20ノット前後の安定した風が吹いた第1レグ。マデイラ諸島通過時に島ブランケに入る場面もありましたが冷静な戦略で乗り切りました

 第1レグは6月26日にモロッコ・タンジールをスタートして、マデイラ諸島、カナリア諸島のウェイポイントを回航し、カーボベルデまで。出場する7艇のうち1艇がスタート直後の衝突でリタイアとなりましたが、MILAIは安定して首位を走り切り、大会史上初となる第1レグトップフィニッシュを飾りました。

 フィニッシュ直後の両選手からコメントが届きましたので紹介します。

「全8レグの初戦を良い結果で終わることができ、これから続くレースへの良い感触を得ることができました。カーボベルデには約2週間の滞在となります。しっかりメンテナンスをして、全行程の中で最長7700マイルとなる第2レグに備えたいと思います。引き続き応援どうぞよろしくお願いします」(鈴木晶友)

「このレグのキーとなったのはマデイラ諸島回航だと思っています。マデイラ諸島は標高が高くブランケがとても長く恐らくここの抜け方でレースが決まるだろう、という意見で一致するほど困難なウェイポイントでしたが、チームMILAIには経験豊かなサポーターも多数おり、全員の意見を参考に、「大回り」を事前に決定しました。結果としてその選択が成功し最終的には2位を160マイル程度引き離しながらのフィニッシュとなりました。
 とはいえ、まだ全行程の1/10も終わっていない段階です。“シャチに舵を囓られる”ところから始まったこのグローブ40、まだまだ何が起きるかわかりません。焦らず、諦めず、いつも笑顔で最後まで走り抜きたいと思います。 引き続き、応援よろしくお願いします」(中川紘司)

カーボベルデへトップでフィニッシュしたMILAI
日本国旗を掲げる鈴木晶友、中川紘司両選手
カーボベルデへ到着したMILAIの様子

◎ダブルハンド世界一周レース「グローブ40」日程
プロローグ 大西洋 966マイル
 6月11日 フランス・ロリアン〜6月17日 モロッコ到着

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第1レグ 大西洋 1884マイル
 6月26日 モロッコ・スタート〜7月5日頃 カーボベルデ到着
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第2レグ 大西洋〜喜望峰〜インド洋 7725マイル
 7月17日 カーボベルデ・スタート〜8月18日頃 モーリシャス到着
第3レグ インド洋 6923マイル
 9月11日 モーリシャス・スタート〜10月6日頃 オークランド到着
第4レグ 南太平洋 2710マイル
 10月27日 オークランド・スタート〜11月8日頃 タヒチ到着
第5レグ 南太平洋 5062マイル
 11月26日 タヒチ・スタート〜12月15日頃 アルゼンチン・ウシュアイア到着
第6レグ 南大西洋 3595マイル
 2023年1月5日 アルゼンチン・ウシュアイア・スタート〜1月21日頃 ブラジル・レシフェ到着
第7レグ 大西洋 2150マイル
 2月6日 ブラジル・レシフェ・スタート〜2月14日頃 グレナダ到着
第8レグ 大西洋 3366マイル
 2月26日 グレナダ・スタート〜3月13日頃 ロリアン到着

グローブ40は世界8カ所の港に寄りながら約9カ月をかけおこなわれる世界一周ヨットレースです。最終地のフランス・ロリアンへ戻るのは2023年3月です

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