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出口/宮本が総合・女子優勝を飾る!唐津420全日本最終日

 12月28日、「第34回全日本420級セーリング選手権」最終日は8ノット前後の軽風で3レース実施。3日間で合計8レースを終えて、出口 愛海/宮本 あかり(霞ヶ浦セーリングチーム)が1-1-1-(4)-1-1-2-(13) 位の圧倒的なスコアで優勝を飾りました。(BHM編集部)

総合、女子優勝を飾った出口 愛海/宮本 あかり

 高校生女子コンビが見事な完全勝利です。オリンピアン吉田 愛からも「完敗です」の言葉がでるほど素晴らしいレース展開を見せました。

「今年のインターハイを不完全燃焼で終わったけれど、年の終わりに1位を取っていい経験になりました。宮本とは彼女が入学する前から一緒に乗っています。今回良かったのは、コミュニケーションができて、ブローの入り具合、他艇とのポジションとか、それを話し合えたこと。コース取りとか、自分たちの立てたプランで勝つことが出来たので楽しかったです」(出口・霞ヶ浦高2年)

「いつも平水面の霞ヶ浦で練習していますが、唐津はうねり、波があり波の上と下で風が違って、ボートバランスを保つのはすごくむずかしかった。出たり入ったりを繰り返していました。いつもスピントリムが課題でしたが、それがうまくできたので、ボートスピードにつながったと思います」(宮本・霞ヶ浦高1年)

 寒波の影響で雪の降る寒いなかで開催された420全日本は、インターハイで420級が採用されてから初となる女子コンビの優勝で幕を閉じました。また、高校生だけでなく中学生の活躍もめざましく、あたらしい風を感じます。2022年のユースセーラーの戦いと成長を楽しみにしたいと思います。

2021唐津420全日本選手権成績
1位 出口 愛海/宮本 あかり ※総合、女子優勝
2位 吉田 愛/木村 直矢
3位 西村 祐司/古宮 和
4位 藤村 勇斗/藤村 拓斗
5位 安永 昂生/濵田 登羽
6位 岩永 燎汰/早川 大翔 ※U17優勝

「去年、池田海人先輩が優勝して、その姿にあこがれていて、同じ舞台に立てたことがうれしいです。オリンピアンに勝てたこともうれしくて、いい経験になりました」と出口愛海(左)
2位の吉田 愛/木村直矢。スタートして不利なポジションから挽回するレース運びはさすが。ユースセーラーの手本となるレース展開をみせてくれました

◎吉田 愛 コメント
「上位チームと走る決勝レースは楽しみにしていました。きょう走ってみて、女子ペアはすごく速かった。わたしたちは3レースともベストコースをひいたし、スタートもばっちりでした。特に何かミスがあったわけではありません。本当に完敗です。(久しぶりに420全日本に出場して)活気ある高校生がたくさんいるのがわかりました。わたしたちと競った相手をあとで聞いたら、高校1年生と聞いて驚きました。そういう若い選手と戦って、楽しみな子がいっぱいいるんだなと感じました。420は最初のステップかもしれませんが、もっとがんばって世界でも活躍してほしいと思います」

◎木村直矢コメント
「霞ヶ浦の後輩がみんな速くて、負けたのは悔しいけれど先輩としてうれしい。ぼくの高校時代に比べてレベルが高くなっているのがわかりました。自分たちのレース内容は悪くなく、船のスピード、セールもいい状態でした。ただウエイト(体重)があった分、きつかった。高校生のみなさん、強風は大変だけれど、これからもがんばって練習してください」

U17優勝の岩永 燎汰/早川 大翔(霞ヶ浦セーリングチーム)。最終レースでは吉田/木村を逆転する一歩手前まで追い詰めました
総合3位の西村祐司/古宮 和。「正直に言うと優勝を狙っていました。悔しいです!」と西村(霞ヶ浦高校監督)
2021年420全日本選手権上位入賞チーム
2021第34回全日本420級セーリング選手権 最終成績
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