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最高気温2度の極寒レース。唐津420全日本選手権初日

 12月26日、佐賀県唐津市・佐賀県ヨットハーバーで「第34回全日本420級セーリング選手権」が開幕しました。大会初日は日本海側を襲った寒気の影響で唐津の予想最高気温は2度。今季一番の寒さで、時折雪が舞う極寒の1日となりました。(BHM編集部)

佐賀県唐津で開幕した420全日本選手権。初日は午前に計測・開会式、レースは午後からハーバーの近く唐津城の目の前で2レースおこなわれました

 高校生ならずとも日本のセーラーにはギリギリのコンディションです。風は10ノット前後(単発でガストが入ります)とレースするは申し分ありませんが、大会側は選手の体調を第一に考えてレース海面を岸寄りに設置。レースグループを交互に出艇させるなど安全に配慮した運営がおこなわれました。

 ハーバー防波堤と鳥島(岸に一番近い小島)の間に作られたレース海面は波はないものの非常にガスティです。風のシフトとガストで船は不安定となり、クルーはサーカス団のように動き回らなくてはなりません。

 大会初日は、出口愛海/宮本あかり(霞ヶ浦セーリングチーム)と吉田 愛/木村直矢(ベネッセ/HIKオフィス)が、2レースともトップを取って同点首位に並びました。

 東京五輪470級日本代表の吉田愛選手は、「きょうは振れと風がめちゃくちゃで大変でした。風の振れがある時はプラス(マークに近くなるタック)を走るのが基本です。でも、突然風が入ったりなくなったりして、クルーが何度も落ちていました」と初日のレースを振り返りました。

 男女混合(総合)、女子、U17(17歳以下)の全日本を兼ねる本大会には73艇がエントリー。12月28日の最終日まで、予選最大6レース、決勝最大3レースがおこなわれる予定です。

レース海面はハーバーと島の間。コースエリアが広くないため、上下2周+アップウインドフィニッシュのコースでおこなわれました
初日1-1位の出口/宮本。高校生女子コンビが出だし好調です
470全日本、スナイプ全日本(吉田 愛は吉田雄悟と、木村直矢は中村睦宏と出場)を経て420全日本に出場する吉田 愛/木村直矢。ピアソンボートのキャンペーンを兼ねています
午前中は雪が激しく降る場面もあり、ほほに当たる風が痛く感じるほど。選手たちの低体温が心配されました
コースは上下のみ。島のブランケをぬけると強烈なガストが入り、沈艇が続出しました
2021第34回全日本420級セーリング選手権 初日成績
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