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SailGPデンマーク・オーフス大会初日。日本6位スタート

 8月20日、デンマークでの初開催となる「ロックウール・デンマーク・セールグランプリ」は、公式練習レースで強風のためにレース艇が横転したり、SailGPのスピードレコードが更新されたりと、開幕前からすでにドラマチックな大会になることが予測されていました。(レポート/日本SailGP)

 大会初日のレースでは、デンマーク、アメリカ、イギリスがそれぞれ勝利を収め、デンマークは母国でSailGP参戦以来の初勝利を果たし、地元ファンを大いに沸かせました。

 1位は逃しましたが、初日のレースをポールポジションで終えたオーストラリアが、2位2回と、5位を獲得し、イギリスに1ポイント、3位のアメリカに2ポイントの差をつけて、リーダーボードのトップに立っています。

 ニコライ・シェーステッド率いるデンマークは、自国開催の大会で好調なスタートを切ったものの、その後精彩を欠き、4位にとどまりましたが、トップのオーストラリアとの差は3ポイントです。

 ニュージーランドは3レース終了後総合3位につけていましたが、フランスとの接触事故に対し2点のペナルティが課せられ、5位に後退しました。

 日本は6位、フランスは7位となり、決勝トーナメント進出のためには多くの課題を抱えて2日目を迎えます。

 一方、フィル・ロバートソン率いるスペインは、レース前、フォイル(水中翼)の損傷により横転。3レースとも棄権したため、大会初日を0点で終えました。

スタート前の練習中にスペイン艇がキャプサイズ。フォイルがバックリ割れてしまいスペインはリタイアとなりました。初日は風が弱めの予報のためビッグフォイルをつけていました(全艇共通)
第1レースでは、フィニッシュ手前で風が乱れ、トップを走っていた日本が失速。地元デンマークが初勝利しました

◎日本チームのレースハイライト
第1レース
 ニュージーランド、デンマーク、アメリカ、イギリスの後ろから出遅れてスタート。第1マークを6位で回航。その後、風をうまく捉え、徐々に順位を上る。風下ゲートでニュージーランドに追いつきトップに浮上するも、最後、フィニッシュ手前で無風地帯に捕まり後続艇に追いつかれ5位でフィニッシュ。

第2レース
 スタートから大きく出遅れ、序盤から5位で艇団を追う展開に。中盤に、先頭集団がトップ争いをしている峡間を縫うようにうまく風を掴み、最後は3位でフィニッシュ。

第3レース
 集団の前でスタートを狙うが、スタート後スピードに乗り切れず後退。激しく順位が入れ替わったが、最後は、あわや最下位のところギリギリでデンマークを捉え6位でフィニッシュ。日本は5位−3位−6位で総合6位ですが、トップとの差はわずか5ポイントです。

日本チームには東京五輪49FX級日本代表の高野芹奈(女子選手育成プログラム)が参加しています

◎ネイサン・アウタリッジのコメント
「今日はとても変化の激しいコンディションでした。スタートがうまく決まりませんでしたね。最初のレースはリードしていたにも関わらず、最後無風地帯に捕まり、1位だったのが5位まで転落しました。2レース目は最後のトップマークで少しミスがありましたが、3位とまあまあのレースでした。今日は風速の強弱があまりにも激しく、対応するのに苦労しました。成績はともかく、まずまずの1日だったと思います。明日につながると思います」

◎笠谷勇希のコメント
「今日は練習の時と全然違うコンディションで、かなり風が乱れていて、ベストな結果が出せず、そこが悔しかったです。また、フォイルを稼働させるシステムの調子が悪く、明日のレースに向けてしっかり整備したいのと、得意としているスタートで出遅れる問題もミーティングで話し合って改善したいと思います」

デンマーク・オーフス大会 初日成績
CATEGORY:  FOILINGINSHORENEWSSailGP
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