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江の島オリンピック終了。470男女とも最終成績は7位

 8月4日、東京2020セーリング競技11日目。オリンピック最終日の江の島は、ほとんどの種目が終わり、選手たちが少しずつ去っているため、ハーバーはさびしさを感じるようになりました。最終日の天候は晴れ。前日と同じように朝から弱い南風が吹いています。(BHM編集部)

江の島オリンピック最終日は470男女のメダルレースがおこなわれました。ちょうどスタート時刻に富士山があらわれました

 最終日は470級男女のメダルレースがおこなわれました。メダルレースは予選トップ10による最終レースで、得点が二倍になる決勝戦です。

 午後2時30分過ぎに始まった470男子には、岡田奎樹/外薗潤平が出場。レースは速いペースでおこなわれました。

 風上側からスタートを切った日本は、潮を意識してか、江の島寄りの右海面へ。一時トップに立ちますが、逆海面から風が入り、順位を下げてしまいます。

 470男子はトップフィニッシュしたオーストラリアが金メダルを獲得。日本は着順6位で総合7位の結果になりました。

 続けておこなわれた470級女子は、薄っすらと見える、富士山を背景に、少しずつ風が上がるなかでおこなわれました。

 吉田 愛/吉岡美帆はジャストスタートから江の島寄りの右海面へ。これも男子と同じように伸びがいまひとつです。左の集団に先行をゆるし、混戦のなかで戦うことになってしまいました。

 女子は、リオ五輪に続いてイギリスが金メダルを獲得。日本は着順8位、総合7位という結果になりました。

 日本は、メダル獲得はなりませんでしたが、あきらかな成長と安定が見られるオリンピックだったと感じます。

 でも、メダルを目標にしてきた選手たちは悔しい思いをしたことでしょう。次回パリ五輪は、日本セーリングチームがメダルを獲得できることを期待したいと思います。

◎470級男子 最終成績
1 AUS Mathew Belcher / Will Ryan 23p
2 SWE Anton Dahlberg / Fredrik Bergstrom 45p
3 ESP Jordi Xammar / Nicolas Rodriguez Garcia-Paz 55p
4 NZL Paul Snow-Hansen / Dan Willcox 57p
5 GBR Luke Patience / Chris Grube 70p
6 ITA Giacomo Ferrari / Giulio Calabro 81p
7 JPN 岡田奎樹/外薗潤平 82p
8 GRE Panagiotis Mantis / Pavlos Kagialis 84p
9 USA Stuart McNay / David Hughes 86p
10 TUR Deniz Cinar / Ates Cinar 93p

◎470級女子 最終成績
1 GBR Hannah Mills / Eilidh McIntyre 38p
2 POL Agnieszka Skrzypulec / Jolanta Ogar 54p
3 FRA Camille Lecointre / Aloise Retornaz 54p
4 SUI Linda Fahrni / Maja Siegenthaler 69p
5 SLO Tina Mrak / Veronika Macarol 55p
6 GER Luise Wanser / Anastasiya Winkel 77p
7 JPN 吉田 愛/吉岡美帆 79p
8 ISR Noya Bar Am / Shahar Tibi 80p
9 BRA Fernanda Oliveira / Ana Barbachan 82p
10 NED Afrodite Zegers / Lobke Berkhout 91p

男子金メダルは、マット・ベルチャー/ウィル・ライアン(AUS)。前日までに2位に20点差をつけたオーストラリアは、スタートは(失格を避けるために)後ろからゆうゆうと走り出しますが、いつの間にかトップに。メダルレースも1位フィニッシュで完勝しました
男子に続いておこなわれた470女子のスタート
「今日のメダルレースでは、1つでも順位を上げることを目標にしていました。結果は総合7位で上げる事はできなかったけれど、最後まで諦めずにレースができました。今できることをやった結果なので、結果を受け止めたいと思います。今回のオリンピックでは、たくさんの応援を肌で感じることができました。応援ありがとうございました」(吉田)
「今日はスタートが今までの中で1番良かったです。でもその後の走りと展開が悪く、なかなか順位を上げる事は出来ませんでした。それでも最後の最後まで、決して諦めずに全力で戦いました。オリンピックの結果に対して悔しい気持ちはありますが、今出せる力は全て出し切ったので、内容に関しての悔いはありません。今まで応援、本当にありがとうございました」(吉岡)
「最終レースは最高の形で終わりたかったけれど、やはり最後も実力が出るレースだったなと感じました。まだまだ世界の壁は厚いなと思いました。(恩師の重さんに)土下座しなきゃいけないです。メダルまで3年待ってと伝えます」(岡田)
「メダルレースでは少しずつ置いていかれる展開になりましたが、最後まで戦い抜きました。これも全て実力だと思います。応援ありがとうございました」(外薗)
470男子は1位オーストラリア(写真)、2位スウェーデン、3位スペイン。一昨年の夏に江の島で開催された3大会の上位チームが確実にメダルを獲得しました
女子は1位イギリス、2位ポーランド、3位フランス。イギリスはリオ五輪に続いて連覇達成です
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