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【コラム】オリンピック・フォトグラファーになるには?

 みなさん、こんにちは。バルクヘッドマガジン編集長です。早いもので5月も終わりを迎えようとしています。5月連休の大会が軒並み延期・中止になり、夏までの予定もいまだ未確定な状況です。オリンピックの準備は着々と進んでいるようですが、不安な気持ちはぬぐいきれません。(BHM編集部)

7月に開催される東京五輪。世界最大のスポーツイベントが無事開催できるならば、これほど楽しみなことはありません。上写真は2016年リオ五輪に集まった世界のフォトグラファーたち

 バルクヘッドマガジン編集長は、セーリングフォトグラファーとして東京五輪を取材撮影する予定です。このところ編集長に届くメディア向けの事務連絡から、オリンピックの準備が急ピッチで進んでいるのがわかります。

 7月後半に始まる開催時期に日本がどうなっているのか分かりませんが、個人的には、世界の頂点を目指して戦ってきた選手に最後の舞台を用意してあげたいし、世界最高の技術をこの目で見て記録におさめたいと思っています。

 さて今回は、普段みなさんがあまり知らないオリンピック・フォトグラファーのことでも書いてみようと思います。もしオリンピック・セーリング競技を撮影したいと思った時、どうしたらよいでしょう?

 編集長はオリンピックだけではなく、ジュニアから学生、国内外の外洋レース、アメリカズカップ、世界一周レースまで撮影しています。通常の大会であれば、大会実行委員会に連絡して取材したい旨を伝え、許可をもらい大会当日に現地に行く、という流れでおこないます。

 フォトグラファーに資格や免許のようなものはないので、許可をもらうには、発表を予定しているメディアやその人のバックボーンが大切になってくるのかもしれません。しかし、オリンピックでは他の大会と比べて少々『様子』が違ってくるのです。

 この『様子』というのは残念ながら良い意味ではありません。オリンピックを撮影するには制限が多く、高いハードルがあります。そして、もっとも高いハードルとなるのは大会の2年ぐらい前から始まるアクレディテーションです。

 2年前って早すぎやしません? と思われる方がいるかもしれませんが、それだけオリンピックに関係する人が多く、事務処理に時間が掛かるということなのでしょう。

 国際オリンピック委員会(IOC)が認定する(アクレディテーション)とは、その名の通りオリンピックを撮影する許可のことです。この認定を受けないと大会期間中、海に出て撮影することはできません。

 先に『様子』が違うと書いたのは、一般的なセーリングイベントに比べてアクレディテーションの数が極端に少ないことから、得ることがむずかしく頭を悩ませるわけです。

 このアクレディテーションは、オリンピックを報道する新聞社、テレビ局、通信社などのメディアに出されるものです。そのほかに雑誌、競技団体にも出されますが、その数はかなり少ないようで、バルクヘッドマガジンの申請は受理されたことがありません。

 2008年北京五輪から申請していますが、ダメ出しされ続けてきたので「さすがにこれは無理だ」ということになり、国際競技団体のワールドセーリングと直接交渉するようになりました。

 編集長のアクレディテーションは、ワールドセーリングの推薦枠(合計5名)で国際オリンピック委員会に認定されたもの、ということになります。

 なので、バルクヘッドマガジンは日本では認められないけれど、国際的に認められているセーリングメディアという立場になっています。

 日本選手を取材して日本に向けて発信しているのに不思議な感じもしますが、縦割りで???ばかりの日本社会ではよくある事例かもしれません。

 オリンピックの撮影でいちばんのハードルは、アクレディテーション(認定)を受けることです。

 もし、オリンピックでセーリングを撮影したいという方へアドバイスをするとしたら、(1)通信社、新聞社で働く(2)大手メディア組織に所属する(3)海外で実績を積んで交渉する、でしょうか。

 (3)のバルクヘッドマガジンは本流とは違うので、参考になるのか分かりませんけれど。

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