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スピードは互角、タッキングマッチを制してルナロッサ4連勝!

 イネオスチームUKの悪夢ふたたび。2月14日、オークランドで開催されている「プラダカップ」決勝2日目はルナロッサが2勝。初日に続いて4連勝を決めリードを広げました。プラダカップは13戦用意され、先に7勝したチームがアメリカズカップ挑戦者に選ばれます。(BHM編集部)

イネオスチームUKに先行するルナロッサ。ルナロッサが4勝を決めました

 風は16〜20ノット北東風。風が強くなる予報からコースは前日と変わってオークランドの東側となるコースEに設定されました。フラット海面が特長的なレースエリアです。

 ボート性能はほぼ互角。勝負のポイントはプレスタートにありました。第3レースのイネオスは風下からつきあげる(フック)の失敗で出遅れ。第4レースのスタートではフォイリングミスでバランスを崩して着水。両レースとも有利海面をルナロッサに奪われ差を詰めることができません。

 ルナロッサのミス待ちとなりましたがミスはなし。イネオスチームUKがタッキングマッチを仕掛けますが、ルナロッサは確実にカバーをする堅実な走りで勝利しました。

 次回プラダカップ3日目は、2月17日におこなわれる予定でしたが、ニュージーランド政府により新型コロナウィルスのレベル3ロックダウンが発表されたため次回レースは延期となりました。この期間にイネオスチームUKがどのように改善してくるのかに注目です。

第2レースのスタートでコントロールミスから飛び上がってしまったイネオスチームUK
フランチェスコ・ブルーニとジミー・スピットヒルが両舷に分かれてヘルムスマンを担当するルナロッサ。フライトコントロールも兼任します

「イネオスを打ち負かすことは簡単ではない。彼らはあきらめずに接近戦を仕掛けてきました。(4連勝について)満足していますが、目標はもっと高いところにあり次までに改善しなければなりません。イタリアから応援を強く感じています。イタリアはサッカーがすべてだとみな考えていますが、セーリングもいい戦いをしています」(フランチェスコ・ブルーニ/ルナロッサ)

「スタートが悪かった。ルナロッサはミスをおかすことなく、逆転の機会を与えてくれない。逆にわたしたちは多くのミスをおかした。つぎのレースまでに修正しなければならない」(ベン・エインズリー/イネオスチームUK)

プラダカップ 決勝 第3レース
○Luna Rossa Prada Pirelli
●INEOS TEAM UK
Start: 1615
Port: GBR
Stbd: ITA
Course: E
Axis: 035
Length: 2.05nm
Current: 0 knots
Wind 16kn 050 degrees
Winner Luna Rossa Prada Pirelli – 0:13

プラダカップ 決勝 第4レース
○Luna Rossa Prada Pirelli
●INEOS TEAM UK
Start: 1715
Port: ITA
Stbd: GBR
Course: E
Axis: 040
Length: 2nm
Current: 0.1 knots @ 148
Winner Luna Rossa Prada Pirelli – 0:41

プラダカップ決勝2日目 ライブ中継(アーカイブ)
ルナロッサとイネオスのハル形状の違い
ルナロッサとイネオスのハル形状の違い
ルナロッサとイネオスのフォイルの違い
ルナロッサとイネオスのフォイルの違い
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