伝説のアメリカズカップ、2013年大会全レースを再放送
2013年9月、米サンフランシスコで開催された第34回アメリカズカップは、大会史上最大の改革であり、劇的な幕切れとなった大会でした。全長72フィート(22m)フォイリング・カタマランの新採用により戦いはスピート対決となり、各チームはフォイル(水中翼)の開発に力を注ぎました。(BHM編集部)
同時にスピードに対応したセーラーが求められ、ベン・エインズリー(GBR)、トム・スリングスビー(AUS)、イアン・パーシー(GBR)、ネイサン・アウタリッジ(AUS)といった現役オリンピックのスター選手が加入することになりました。
しかし、残念なできごともおこりました。アルテミス・レーシング(SWE)が練習中に転覆し、船の下敷きになったオリンピック金メダリストのアンドリュー・シンプソン(GBR)が亡くなる事故があったのです。その後、フォイリングボートの安全性が問われ、セーリングウエアの開発も進み、大きく進歩することになります。
また、世界中のセーリングファンを釘付けにしたのは、アメリカズカップマッチ(決勝戦)でした。戦いがはじまってみるとエミレーツ・チームニュージーランドが、勝ち星を重ね圧勝で幕を閉じると思われましたが。。。防衛艇のオラクルチームUSAは後半で8連勝し、奇跡の大逆転を飾ったのです。
劇的な勝利をおさめたオラクルチームUSAヘルムスマンのジミー・スピットヒル(AUS)は英雄となり、エミレーツ・チームニュージーランドのディーン・バーカー(NZL)は、その後、チームを離れることになり、2017年第35回アメリカズカップではソフトバンク・チームジャパンのリーダーとして活躍することになります。
アメリカズカップのYouTubeチャンネルでは、第34回大会第7日目までを公開。今後、全レースを公開する予定です。