Loading

風に悩まされた2日間。グランデッセ優勝、関西ミドルボート選手権

 梅雨時期の天気予報は難しい。昨今は特にブレが多く、複数ウェブサイトの予報も揺れている。7月13、14日に西宮で開催された「関西ミドルボート選手権」も例外ではない。陸上待機をやめて各艇はレース海面へ出航していった。(レポート・関西ミドルボート選手権実行委員会、写真/山崎武敏)


今年の関西ミドルボート選手権は11艇が出場しました

 風向は別にして風速は多くの天気予報通り。3から4ノット以上に上がらない。ミーティングとウェルカムパーティーの開始時間を考慮すれば、最終1本は14時、14時30分、15時の3通りと考えていた。

 しかし、風は来ない。出航から5時間近くこの鏡面に浮いている参加艇たち。14時を過ぎたころからは本部艇も参加艇にも「NO RACE」の文字が漂っていた。

 しかし、南にわずかに見える青黒い塊に賭けた。そしてスタートラインを設置。14時50分には6~7ノットでスタート。オールクリア。

 途中マキシマム12~13ノットまで吹き上がり、フィニッシュ前には少々風は落ちたもののシリーズレースは無事成立終了。まさに「神風」であった。

 翌日はスタート時刻を30分繰り上げるも天候はあまり変わらない。同じような状況ではあるが、2レース目は12時20分スタート。

 かなり風速の落ちた時間帯もあったが、第2レース終了後には7ノットから8ノット。14時55分にスタート、最終レグのみコースチェンジで執念の2レースを成立した。

 今回は3レースでの勝負となった。その中でも総合第3位の〈エアピーク〉のセーリングが光っていた。それに4年のブランクを越えて参加した〈Gran Desse〉。進水して間もないこともあり、チューニングもできていない状態での優勝である。クルーワークのすばらしさに拍手。2020年、本大会の更なる拡大を祈ります。


優勝した〈Gran Desse〉(X35)


梅雨空、風の不安定な2日間、選手もレース運営にも厳しい戦いになりました


弱い風の中をスタート


総合2位の〈SWING〉(Melges32)


3位〈AIR PEAK〉(SEAM31MKII)


2019関西ミドルボート選手権成績

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ベストウインド
ファーストマリーン
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
セイル・オン
エス・ピー・ネットワーク
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
SMAG
リビエラリゾート
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  INSHOREKEELBOATNEWS