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〈月光〉三連覇達成!和歌山で開催、第37回J/24全日本選手権レポート

 11月24〜6日、和歌山セーリングセンターで「第37回J/24全日本選手権」が開催されました。昨年9月に世界選手権が行われた思い出の地に集ったのは、関東から九州までの20艇。そのうち5艇は地元シエスタチームのチャーターボートによる参加です。(レポート/J/24全日本選手権実行委員会、写真/西畑祐二)

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20艇により競われたJ/24全日本選手権。関東の雄、月光チームが三連覇を決めました

 レース初日。スタート予定時刻にはポカポカとした陽気で、風が期待できない海面となり、この先どうなるのかと風待ちから始まりましたが、正午前に吹き始めた西風のなか、一発でスタートしてレースが始まりました。

 風の強弱、振れがあり難しい海面でしたが、昨年の世界選手権でも3位になった〈FOX〉が1位、〈LULL〉、〈月光〉、〈月光DIANA〉と続きました。

 第2レースはジブコンディションまで風が上がりスタート。しかし風は安定せず、無風に近い瞬間もあり、さらに難しいレースとなりました。

 第3レースの風はジェノアでぎりぎり。軽量チームは、ジブを選択する中をスタート。後半2レースをまとめた〈月光〉が初日1位で終えました。

 2日目、このままでは終われない地元の〈シエスタ〉が、渾身の帆走を見せてくれました。北風のシフティーで強弱もある和歌浦らしい難しい海面の中、第4レースは〈シエスタ〉がトップフィニッシュ。〈月光〉も続いて2位と2日目も良い走りです。

 続く第5レース、再び〈シエスタ〉がトップフィニッシュしたもののトップホーンは鳴らず痛恨のリコールでした。このレースは九州大学(OB)らの〈Hermano〉が1位となりました。

 風が落ち始める中、第6レーススタート。1下マークの回航で〈シエスタ〉が遅れ中盤以下に。これまでかと思われましたが、右海面奥まで突っ込み、神懸った挽回でトップホーンを鳴らしました。

 しかし、〈LULL〉、〈月光DIANA〉、〈月光〉、〈Hermano〉が続いてフィニッシュしました。2日目が終わって、〈月光〉と〈シエスタ〉の得点差は2点、最終日、最終レースに優勝決定は持ち越しとなりました。

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昨年、世界選手権が開催された和歌山で開催された全日本選手権。チャーター艇もあり、若手学生OBも出場しました

 最終日、南風の予報が出る中、北東風のなかをスタート。最後まで難しい風の中、最終レグへ。そこで風が落ち始め、左右に広がったフリートは無風の中でスピンも展開できない艇が増えました。

 潮でフィニッシュラインから全艇が離れていく状態になったため、レース委員長はやむなくN旗を掲揚して仕切り直しとなりました。

 南風に変わって再スタートです。最終レースも各所でせめぎあいが続きます。特に〈月光〉と〈シエスタ〉の戦いは最後まで続き、〈月光〉が先着し、3連覇で幕を下ろしました。

 今回は常連チームに交じってチャーターボートが用意されたこともあり、東京大学、神戸大学、九州大学(OB)など若手チームも参加し、他のチームにも大学ヨット部の卒業組がチラホラと参加していました。

 歴史あるJ/24クラスですが、若いチームの活躍がこれからのJ/24クラスやキールボートを盛りあげてくれることに期待しています。

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世界選手権優勝を目標に活動する月光が優勝しました

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2位シエスタ。月光と最終レースまで首位を競いました

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3位の月光DIANA

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表彰式後に記念撮影

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第37回J/24全日本選手権最終成績

第37回J/24全日本選手権(成績、写真、スマホでヨット等)

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