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リオで頂点を目指す。カウントダウン、リオ・オリンピック(8)470級女子

 日本がはじめてメダルを獲得したのは、1996年に開催されたアトランタ五輪、470級女子に出場した重由美子/木下アリーシアによる銀メダルでした。日本が過去に獲得したメダルは、約10年前の470級男子(銅)、20年前の470級女子(銀)の2つ。日本のメダル獲得から長い年月が過ぎました。(BHM編集部)

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吉田 愛(よしだ あい)、昭和55年11月5日生まれ(35歳)、神奈川県出身、国立音大付属中学校(東京都)→私立国立音大付属高校(東京)→日本大学、ベネッセホールディングス所属、161cm、58kg。北京五輪14位、ロンドン五輪14位
吉岡美帆(よしおか みほ)、平成2年8月27日生まれ(25歳)、広島県出身、西宮市立塩瀬中学校(兵庫県)→兵庫県立芦屋高校→立命館大学、ベネッセホールディングス所属、177cm、68kg。オリンピック初出場

 470級は日本セーリングのお家芸ではありません。日本の一般メディアは過去にメダルを獲得した経緯から、得意種目のようにはやし立てることがありますが、それは間違いです。これは、編集長が長年ワールドカップや世界選手権を取材していて受けた印象であり、世界を転戦している選手たちが直に感じていることでしょう。

 その理由のひとつはライバルチームにあります。470級女子では、ニュージーランド、オーストリア、イギリス、フランスが金メダル候補。この上位チームに加えて、編集長の見解では、勢いがつけばアメリカ、ポーランド、風が予想よりも弱かった場合には中国、また、地の利から開催国のブラジル、そして日本がトップグループを形成するでしょう。

 吉田 愛/吉岡美帆は、2013年以降のワールドカップで金メダルを1度、銅を3度獲得しています。好結果ではありますが、ライバルチームと比較した場合、決して多いメダル数とはいえません。470級女子の場合、男子のオーストラリアのようなリーダーが存在していませんが、実際にはメダルを獲得するチームはほぼ決まってきます。

 ライバルチームは非常に近い実力があり、得意・不得意の風の領域を持っている。さらにいちばん不明瞭で、女子らしく思えるのは、戦いのリズムが崩れると一気に成績が上下するという特長があります。

 ロンドン以降に結成された吉田 愛/吉岡美帆は、金メダルを取るための活動をしてきました。勝ち(リオ五輪の金メダル)を意識した発言は、吉田には珍しい事で、このキャンペーンの根っこには彼女の思い描く「メダルまでの道のり」を具現化してきたといえます。そのため、吉岡美帆は急激な技術向上が求められたし、それを実行してきた彼女は、短期間で世界に通用するクルーに成長しました。

 また、編集長がロンドン以降の吉田/吉岡を見ていて感じたのは、必要・不必要部分の「いさぎよい割り切り」です。ここまでは良い、これは良くない、これは切り捨てる、というボーダーラインを明確に持っていて、問題点を繰り返して克服する単純で地道な練習方法を用いてきました。

 リオ五輪で編集長が吉田 愛/吉岡美帆に期待するのは、もちろん金メダルです。そのためには、先行逃げ切り型に持ち込むことが近道だし、これまで彼女たちが好成績をあげたレースでは、逃げ切り型が多かったことがあげられます。

 470級女子は、やはりライバルチームの動きが重要ポイントになります。混沌としたグループから、どの国が抜け出してくるのか? 470級女子は8月10日に登場します。

吉田/吉岡 2013〜2016年までの戦歴
11位 16年4月 Sailing World Cup Hyeres, FRA
5位 16年4月 470 European Championship, ESP
4位 16年3月 Trofeo SAR Princesa Sofia, ESP
11位 16年2月 470 World Championship, ARG
3位 16年2月 470 South American Championship, ARG
3位 15年10月 ISAF Sailing World Cup Final, UAE
1位 15年9月 ISAF Sailing World Cup Qingdao, CHN
10位 15年8月 Aquece Rio (Rio 2016 Test Event) , BRA
14位 15年8月 470 South American Championship, BRA
12位 15年1月 Open 470 European Championships, DEN
4位 15年1月 ISAF Sailing World Cup Weymouth & Portland, GBR
6位 15年4月 ISAF Sailing World Cup Hyeres, FRA
1位 15年4月 International 470 Spring Cup, FRA
6位 15年3月 Trofeo SAR Princess Sofia, ESP
3位 15年1月 ISAF Sailing World Cup Miami, USA
3位 15年1月 470 North American Championships, USA
3位 14年11月 ISAF Sailing World Cup Final, UAE
4位 14年10月 ISAF Sailing World Cup Qingdao, CHN
8位 14年9月 ISAF Sailing World Championships, ESP
10位 14年8月 Aquece Rio (Rio 2016 Test Event), BRA
14位 14年7月 470 South American Championship, BRA
11位 14年4月 ISAF Sailing World Cup Hyeres, FRA
12位 14年3月 ISAF Sailing World Cup Mallorca, ESP
10位 13年7月 470 World Championships, FRA

470級女子エントリー選手一覧(ランキング順)
1. Jo Aleh / Polly Powrie(New Zealand)
2. Camille Lecointre / Helene Defrance(France)
3. Jolanta Ogar / Lara Vadlau(Austria)
4. Hannah Mills / Saskia Clark(Great Britain)
5. Ai Kondo yoshida / Miho Yoshioka(Japan)
6. Fernanda Oliveira / Ana luiza Barbachan(Brazil)
7. Anne Haeger / Briana Provancha(USA)
8. Agnieszka Skrzypulec / Irmina Gliszczynska(Poland)
9. Afrodite Zegers / Anneloes Van veen(Netherlands)
11. Carrie Smith / Jaime Ryan(Australia)
12. Xiaoli Wang / Lizhu Huang(China, PR)
15. Tina Mrak / Veronika Macarol(Slovenia)
17. Annika Bochmann / Marlene Steinherr(Germany)
18. Linda Fahrni / Maja Siegenthaler(Switzerland)
20. Barbara Cornudella / Sara Lopez ravetllat(Spain)
25. Nadja Horwitz / Sofia Middleton(Chile)
27. Alisa Kirilyuk / Liudmila Dmitrieva(Russia)
30. Elena Berta / Alice Sinno(Italy)
34. Gil Cohen / Nina Amir(Israel)
45. Jovina bei fen Choo / Amanda Ng(Singapore)

◎World Sailing Rio 2016
http://www.sailing.org/olympics/rio2016

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