Loading

連載第4回 空飛ぶ日記「ものすごいスピードでドカーンと飛ばされる」

 春一番なんて吹かなければいいのにね。海に出られなくなるから。みなさん、ガツガツ乗ってますか? 編集長は、ハードにコソ練してます。でも、ちょっとした問題が…。先日いい風でセーリングしていた時、ドッカーンと飛ばされてノーズダイブ。ものすごい勢いで落っこちて何かに強く当たり、右肩を痛めてしまいました。むむむ。これは、まずいぞ。(BHM編集部)

16.02.16_01
モスに乗り始めて1カ月。この船は気軽に人に薦められるものではありません。覚悟を決めた馬鹿だけが挑戦する船だと再認識しました。羽根が欲しいぜ!photo by Junichi Hirai

 編集長の下手っぴな日々が続いています。同じ失敗を繰り返し、沈を回避する方法を学びつつあるものの、100回が80回になった程度で、しんどいことに変わりありません。葉山沖をくらげのように漂いながら「いったい何をやってるのか?」と自問自答。めげることもありますが、海に出なければ何も始まりません。がんばろっと。

 実は、先日の練習で、飛ばすコツをつかんだ気がするんです。その方法を説明するのはむずかしいのですが、(1)リーチングで走りはじめハイクアウトポジションへ。(2)ハイクアウトしながらメインシートをポンプ。ここでグイグイっとアンヒールさせる。(3)スッーと浮き上がる予感がしたらちょいとバウダウン。するとフワッ、そしてズバババーッと走りだすわけです。これがフォイリングです。わかりますか? わかりませんよね。ええ、自分でも書いていて分からなくなりました。

 飛び上がるにも問題ありですが、飛んだ後がもっと大変なのです。止まり方がわかりません。セーリングは、よく自転車(サイクリング)に例えられますが、モスも同じです。ほかのセーリングと違うのは、急坂をブレーキなしで走っている、ということ。行き先は地獄。そのスピードは、正直に言って怖い。

 フォイリング中は、その走りをキープするのが精一杯です。で、さらに加速していくにつれて冷や汗が出てきます。「これ、どうやったら止まるの?」。技術や経験のない編集長は、アンヒールして沈没するか、オーバーヒールで吹っ飛ばされて止まることになります。もう身体はボロボロ。この対処法は、、、まだよく分かっていません。ああ、くやしい。

 吹き飛ばされた時、船のどこかに右肩をぶつけてしまったのでしょう。乗りたい気持ちは抑えて、しばらく養生するとします。そして、編集長は今週末から海外取材遠征がはじまります。なので、モードを切り替えないといけません。次はいつ飛べるのかな。フォイリングが待ち遠しいシーズンがはじまります。

連載 バルクヘッドマガジン編集長の空飛ぶ日記
第1回「編集長の空飛ぶ日記、はじまります」
第2回「神様ありがとう、編集長は空を飛んだよ」
第3回「海に出たいのに出られない」

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ジャストヨット運送
日本レジャーチャンネル
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
関東ミドルボートオーナーズクラブ
リビエラリゾート
Velocitek
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  COLUMNDINGHYINSHORELEARN TO SAILNEWS