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逃げる早稲田大、追う慶応大。神経戦の江の島全日本インカレ終盤へ

11月7日、風が弱くつらい戦いが続いている「全日本学生ヨット選手権」。大会3日目は、レースを順調に進めるべくスタート時刻を30分早めておこなわれました。しかし、江の島に満足のいく風は吹かず。4〜6ノットのライトコンディションで、470級2レース、スナイプ級3レースを実施しました(BHM編集部)

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大会3日目も軽風戦に。慶応大スナイプが第3レースで1、2、3位フィニッシュを決めました。photo by Junichi Hirai

このような軽風シリーズを予想した方は多かったかもしれません。前回の2011年大会、2005年大会と同様に、神経をすり減らす軽風戦となっています。大会3日目は、トラピーズ、ハイクアウトに出るシーンも一時的にありましたが長くは続かず。選手、運営のフラストレーションが貯まる中でレースは進行しました。

こうした軽風戦では、時として大波乱がおこるものです。しかし、早稲田大は崩しません。いえ、途中で崩す場面はいくつも見られましたが、逆転で復活したり、仲間にフォローされたり、しんどい戦いながらもチームワークに助けられています。

470級の早稲田大は、岡田/岩井をポイントゲッターに関西学院大を逆転。32点差をつけて首位に立ちました。スナイプ級は慶応大が第3レースでワン・ツー・スリーの驚異的な走りを見せ、2位の早稲田大(214点)にリードしています。

大会3日目 470級上位成績(第4レース終了時)
1. 早稲田大 118点
2. 関西学院大 150点
3. 慶応大 230点
4. 同志社大 233点
5. 日本経済大 237点
6. 九州大 277点

大会3日目 スナイプ級上位成績(第4レース終了時)
1. 慶応大 174点
2. 早稲田大 214点
3. 鹿屋体育大 216点
4. 同志社大学 227点
5. 甲南大学 327点
6. 日本大学 332点

大会3日目 総合成績(第4レース終了時)
1. 早稲田大 332点
2. 慶応大 404点(-72)
3. 同志社大 460点(-128)
4. 関西学院大 557点(-225)
5. 九州大 612点(-280)
5. 日本大 619点(-287)

総合成績は、早稲田大がトップを保守しています。しかし、2位の慶応大との得点差は72点と近く、たったひとつの失格(73点)で逆転してしまうことからも十分に逆転圏内といえます。逃げる早稲田大に対して追う慶応大。戦いでは追われる立場の方がプレッシャーが強く不利になる場合があります。常勝校でもある早稲田大の優勝経験則がいかされるのか。勢いをもって慶応大が逆転劇を見せるのか。また、最終日のレース数によっては、ほかの大学にもチャンスがあり、どのようなドラマがおこるのか予想がつきません。

明日8日は全日本インカレ最終日。勝利の女神はだれに微笑むのでしょうか?

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土曜日の江の島ヨットハーバーには大学応援団も登場。各大学の応援にも多くの方が訪れハーバーは大混雑となりました。江の島でおこなわれる全日本インカレらしい光景です。photo by Junichi Hirai

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大会3日目は470級2レース、スナイプ級3レースを実施。スナイプの3レース目は風が落ちていき、マーク変更、コース短縮されました。photo by Junichi Hirai

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鹿屋体育大スナイプが3位へ浮上。470からコンバートされた元津大地/宮本竜成が第2レースでトップフィニッシュ。photo by Junichi Hirai

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海上の観覧艇も大渋滞です。サポート艇を含めてボート約100艇が海上に出て観戦していました。photo by Junichi Hirai

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トップはないながらもシングルスコアで安定している早稲田大の岡田圭樹/岩井俊樹。同世代でタイトルを総なめにしてきた岡田はまだ2年生です。photo by Junichi Hirai

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スナイプ第3レースの上マークで慶応大3艇が接戦で回航。まるで部内練習をしているかのようなパワーセーリングを見せました。photo by Junichi Hirai

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第4レースでトップフィニッシュを決めた同志社大の山田剛士/北原洋。優勝候補でもある同志社大はスコアが安定せず、トップと128点差の総合3位に。photo by Junichi Hirai

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大会3日目も風がなくなり14時40分にAPAとなりました。最終日の風に期待です。photo by Junichi Hirai


大会3日目ダイジェスト。鹿屋体育大、日本経済大、甲南大主将インタビュー。映像提供:レイラインメディア

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