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史上最高のエントリー数!レッドブル・フォイリングジェネレーション、フランス大会

 10月17〜21日、次世代セーラー発掘プログラム「レッドブル・フォイリングジェネレーション」が、フランス西部のラボールで開催されました。このフランス大会は、2015年に世界7箇所でおこなわれたフォイリングジェネレーションの最終イベントです。フランスは、レースで採用されるフライングファントムの母国であり、カタマランも人気がある基盤も手伝い、100チームを越えるエントリーがありました。(BHM編集部)

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レッドブル・フォイリングジェネレーション・フランス大会は28チームに選抜され、3日間ハードスケジュールで実施されました。photo by Vincent Curutchet / Red Bull Content Pool

 100チーム強のエントリー数は、これまでおこなわれた各国と比較しても飛び抜けて多く、英米豪とも違うフランスのセーリング文化がうかがわれるエピソードです。レッドブル・フォイリングジェネレーションは、日本(和歌山)にはじまり、イギリス、イタリア、スウェーデン、デンマーク、ロシアでおこなわれてきました。各国の優勝チームは、2016年に開催されるワールドファイナルへ出場し、世界チャンピオンを決定します。

 フランス大会は、エントリー100チームから選考を経て28チームに選抜。選手のなかには、フライングファントム経験者もいて、他の大会とは選手の経験や実力も異なります。他国に比べて参加が多かったことから、レースは駆け足でおこなわれ、シングルノックアウト方式(1度負けたら敗退)で進みました。レースをすべて実施するために、大会2日目は“日の出から日没”までおこなったというから、運営チームの努力にも感服します。

 フランス大会優勝は、アーサー・ボクホー/カンタン・ロジャーです。普段29er級に乗っているというアーサー・ボクホは最年少となる16歳のスキッパー。20歳のカンタン・ロジャーは、フォーミュラー18級(カタマランディンギー)の全仏チャンピオンです。

「フライングファントムの経験はあったけれど、2人で乗るのは初めて。優勝できて最高にハッピーです。来年のワールドファイナルに出場できることに興奮しているし、フランス代表として戦うことを誇りに思います」(カンタン・ロジャー)

 レッドブル・フォイリングジェネレーションは、ユース・アメリカズカップ、アメリカズカップを目標に、世界で活躍する若く能力のあるセーラーを発掘するプログラムです。このプログラムは、五輪金メダリストであり、ユースアメリカズカップのディレクターであり、エクストリームセーリングシリーズにも参戦するローマン・ハガラとハンス・ピーター・シュタイナッハが考案しました。

「18フィートのカタマランが空を飛ぶなんて、あたらしいアメリカズカップにとって最高のアイデアだと思う。このようなセーリングを経験したことがなくても、水面から浮いて特別なスピードで飛んで走れば、たくさんのことを、すぐに学ぶことができるでしょう」(ローマン・ハガラ)

「わたしたちは世界で最高の若いセーラーを探しています。世界7カ国で開催したこのプログラムを通じて、将来有望なセーラーを見つけ、興奮させられました。これからも引き続き多くの若者を探します」(ハンス・ピーター・シュタイナッハ)

 2015年7カ国で開催されたレッドブル・フォイリングジェネレーションは、フランス大会を最終に一段落となります。来年、そしてワールドファイナルのスケジュールは、のちほど発表されます。

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優勝のアーサー・ボクホー/カンタン・ロジャー。photo by Vincent Curutchet / Red Bull Content Pool


レッドブル・フォイリングジェネレーション・フランス大会ダイジェスト映像

◎レッドブル・フォイリングジェネレーション代表選手
第1回 日本代表:矢野伸一郎/藤木一誓
第2回 イギリス代表:オーウェン・ボワーマン/モーガン・ピーチ
第3回 イタリア代表:マッテオ・ピラティ/フランチェスコ・ルバゴッティ
第4回 スウェーデン代表:セリナ・バーリン/オスカー・ベングトソン
第5回 デンマーク代表:フレデリック・ジャスト・メルセン/マークス・ニールセン
第6回 ロシア代表:サイモン・スホノ/キリル・エチャニノフ
第7回 フランス代表:アーサー・ボクホー/カンタン・ロジャー

◎RedBull
http://www.redbull.com/jp

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