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【コラム】全日本選手権の開催時期について考える

 さあ秋本番です。これから本格的な全日本選手権シーズンがはじまります。国内でおこなわれる主な全日本選手権は、11月の文化の日を絡めた上旬、勤労感謝の日の下旬に集中するのは、みなさんご存知のとおりです。そのためバルクヘッドマガジンが取材スケジュールを組むのに一番悩む時期でもあります。(BHM編集部)

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全日本選手権の開催は秋に集中しています。この定番になっている開催時期も変わっていくべきかも?photo by Junichi Hirai

 今年の11月後半は、OP全日本、470全日本、J/24全日本、スナイプ全日本、葉山ニッポンカップが予定されています。さらにリオ五輪出場予選となる49er&FXワールド、レーザーラジアルワールドも同時期におこなわれます。むむむ。これは、少々重なりすぎではないでしょうか?

 ビッグイベントが重複して開催されるのは、良いことではないと考えています。日本でヨットレースの開催を計画する場合、わが国最大のスポーツイベント「国民体育大会」を中心に、その日程を避けるようにスケジュールが組まれるのが常です。夏が終わり、国体が終わり、さあ、秋になって全日本シーズンだ、というイメージができあがっています。

 でも、日本の秋って、それほど良い風が吹く時期でしょうか? 現場で培った編集長の感覚では、11月上旬まで冬型の気圧配置になりにくく、風が安定しないと感じています。20年前と今では日本の気候がズレてきているという印象があります。

 そのため日本一を決める(公平で競技性の高い)選手権、を開催するタイミングとして理想的なのか、と言われると、素直にうなずけません。日本でいちばん安定して良い風が吹くのは、冬と夏の午後だからです。

 冬の風がある時期にいくつかの全日本選手権を移行したら良いのではないか、というのが本音です。編集長の考えは、あくまで「全日本選手権」という競技性を重視するヨットレースにこだわってのこと。日本選手が国際大会に出場して、強風レースで上位に入れないのは、風のあるなかでセーリング(レース)していないのが理由かもしれません。

 ヨットレースの開催時期について、変更を見据えておきたい理由がもうひとつあります。それは、2020年東京五輪をピークに日本で開催される国際大会が増えてくると予想されること。いま決まっているだけでも、2016年葉山モス級世界選手権、9月和歌山J/24世界選手権、2017年には蒲郡テーザー級世界選手権、470級ジュニア世界選手権が開催されます。

 さらに2017年以降、江の島でプレ五輪が開催され、うわさでは、ISAFワールドカップや470級世界選手権、49er級世界選手権、□□□級世界選手権の日本開催も進められていると耳にしています。こうした大会は東京五輪の運営面におけるトレーニングでもあり、イベント全体のシミュレーションにもなります。

 当然、日本のセーラーの全てが国際大会に関係するわけではないし、迷惑だと考える人もいるでしょう。しかし、国際大会が開催されれば、多くの人材が駆りだされるのは間違いなく、ヨットレースが重複してしまうと、レース委員会、実行委員会、運営スタッフが足りなくなります。国際大会を避けて計画しても、少なからず影響が出てくるでしょう。

 だから、というわけではありませんが、大会を決めるときは国際大会の日程も考慮しながら調整していくことになると思われます。そのためには「毎年同じ時期にヨットレースをおこなう」という固定観念をほぐして、ほぐして、開催時期をズラす自由な考え方も必要になるのではないでしょうか。

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編集長の最近うれしかったこと。先日、中国で国際セーリング連盟(ISAF)のマーケティング担当者とリオ五輪のことを話していて、IOC(国際オリンピック委員会)から与えられたセーリング専門のフォトグラファーパスは6つあり、そのひとつがバルクヘッドマガジン編集部に送られたと知りました。これには、びっくりです。バルクヘッドマガジンが世界で6番以内に入るセーリングメディアとして、世界に認められたということに違いありません。責任重大だ! と、鼻息荒くして帰国した編集長ですが、いまはどうしてなのか理由もわからず、足(かかと)が激痛で歩けません。松葉杖で外出もままならない生活をしています。すぐに治るといいのですが…。8月は船でコケてケガするし、いろいろ弱くてすみません。

◎バルクヘッドマガジン・フォトギャラリー(青島W杯をアップしました)
http://junhirai.photoshelter.com

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