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伊ガルダ湖でフォイリング決戦!レッドブル・フォイリングジェネレーション

 7月10〜12日、イタリア・ガルダ湖マルチェージネで「レッドブル・フォイリングジェネレーション」イタリア大会が開催されました。このイベントはフォイリングカタマラン「フライングファントム」を使っておこなわれる次世代セーラー発掘イベントで、これまで4月に日本(和歌山)、6月イギリス(ウェイマス)で実施されました。今年は世界7カ国で開催され、2016年には各国の優勝チームが集まりワールドファイナルがおこなわれます。(BHM編集部)

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50を越える応募があったというイタリア大会。2日間の講習、練習の後、16チームにより3日間のレースがおこなわれました。photo by Tomislav Moze/Red Bull Content Pool

 レッドブル・フォリングジェネレーションの参加資格は、16〜20歳までに限定されます。これは世界共通のルールであり、その理由は2017年に開催予定のレッドブル・ユースアメリカズカップ(参加資格19〜23歳)の出場を想定したもの。このプロジェクトを企画したローマン・ハガラ、ハンス・ペーター・シュタイナッハーによれば、ユースアメリカズカップ、そしてアメリカズカップへ挑戦したい若いセーラーへチャンスを与え、優れた才能を持つセーラーを次の舞台へひきあげたい、という目的があります。

 16チームがエントリーしたマルチェージネ大会は、前イギリス大会と同じようにトレーニングセッション後に3日間のレースがおこなわれました。優勝は18歳のマッテオ・ピラティ/フランチェスコ・ルバゴッティです。

 彼らは470級でオリンピックキャンペーンしている同国で有望視されている選手たち。2013年420級世界選手権6位、2014年470級ジュニア世界選手権8位、2014年470級世界選手権(ISAF SAILING WORLD)36位、先週、デンマーク・オーフスで開催された470級ヨーロッパ選手権にも出場して47位の成績をおさめています。

 つまり、彼らは、リオ五輪日本代表選考となった470級ヨーロッパ選手権の終了後、すぐさま母国へ戻り、フォイリング・ジェネレーションに出場するというハードワークで挑んだことになります。彼らは同世代のなかでトップセーラーであることに間違いないでしょう。イタリアの選手層の厚さに驚かされます。

「まさにドリーム・カム・トゥルー。レッドブル・フォイリングジェネレーションは、ぼくの人生で最高の挑戦になりました。もっとフライングファントムに乗りたい。来年のワールドファイナルが待ち遠しい!」(マッテオ・ピラティ)

 さて、第3回目となるイタリア大会が終わり、これで2016年ワールドファイナルへ進む3チームが決定しました。

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第1回 日本代表:矢野伸一郎/藤木一誓
第2回 イギリス代表:オーウェン・ボワーマン/モーガン・ピーチ
第3回 イタリア代表:マッテオ・ピラティ/フランチェスコ・ルバゴッティ
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 次回、レッドブル・フォイリングジェネレーションは、8月7〜9日にスウェーデン・マルメで開催されます。

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フライングファントム(仏)。全長5.52m、全幅3m、重量155kg、カーボンマスト9.6m、T字型カーボンラダー、L字型カーボンダガーボード。マーティン・フィッシャー設計、アレックス・アデン、フランク・カマス、グルーパーマセーリングチーム開発。photo by Tomislav Moze/Red Bull Content Pool

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イタリア大会のレース方式ではノックアウトの勝ち抜き戦をベースに敗者復活戦もおこなわれました。photo by Tomislav Moze/Red Bull Content Pool

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イタリア大会優勝ピラティ/ルバゴッティとスポーツディレクターを務めるローマン・ハガラ。ハガラは五輪トーネード級で2つの金メダルを獲得したセーラーです。photo by Tomislav Moze/Red Bull Content Pool


レッドブル・フォイリングジェネレーション・ダイジェスト映像

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レッドブル・フォイリングジェネレーション イタリア大会最終成績
1. Matteo Pilati / Francesco Rubagotti
2. Ettore Botticini / Simone Busonero
3. Gianluigi Ugolini / Giulio Zizzari
4. Filippo Maccari / Matteo Tombolini

◎RedBull
http://www.redbull.com/jp

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