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日本勢順位を落とす。ワールドカップ3日目

 1月28日、アメリカ・マイアミで開催されているISAFセーリングワールドカップ。大会3日目もいい風が吹きました。風は陸風。20ノット近くまで上がる強いブローが入りますが強弱が激しく、ラルに入ると抜けたように穏やかになります。それと同時に大きなシフトも入るのでコース戦略が重要となるレース展開に。大会3日目の日本勢は風を読みきれず、順位をおとす1日となりました。(BHM編集部)

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49er級の牧野/高橋。ゴードフリートに入ってからが勝負です。現在17位につけています。photo by Junichi Hirai

 リオ五輪選考の掛かるRS:X級男子は、富澤 慎(トヨタ自動車東日本)が上位のゴールドフリート、板庇雄馬(立命館大)がシルバーフリートにグループが分かれ、五輪代表第一次選考の勝敗はここで決まりました。板庇は大会2日目のスタート前にマストトラブルがあり、3レースを棒に振ってしまい(DNC)勝負あり。あとは最終結果で両選手に選考ポイントが与えられます。

 本日の日本の見どころは、470級男子の土居一斗/今村公彦(チームアビーム)でした。第1上マーク2位回航から順位を守って2位フィニッシュを決めました。今回のアビームチームは、マスト・セールを自前で、ボートをアメリカチームからチャーターしています。

「今回は、先週の北米選手権もそうでしたが、陸風のシフトが大きく、コース戦略で順位が入れ替わる内容です。いま自分たちの課題は、スピードよりもコース。代表選考前によいコーストレーニングができると思っています。きょうの2レース目はうまくいきましたが、もうひとつのレースはダメ。まだまだです」(土居)

 大会3日目の成績は、吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセ)の5位が最高です。今回のベネッセチームは「5位」を目標にしているだけに順位は射程圏内に入っています。大会は折り返し地点を迎えて後半戦へ。フリートレースは残り2日間。日本はメダルレースに何艇出場できるでしょうか。

ISAFセーリングワールドカップ 大会3日目成績
RS:X級男子 65艇 9R終了時
1. FRA Thomas Goyard 33.00p
2. GBR Nick Dempsey 34.00p
3. NED Dorian Van Rijsselberge 35.00p
26. JPN Makoto Tomizawa 116.00p
54. JPN Yuma Itabisashi 189.00p

470級男子 42艇 6R終了時
1. GBR Luke Patience / Elliot Willis 11.00p
2. AUS Mathew Belcher / William Ryan 17.00p
3. GRE Panagiotis Mantis / Pavlos Kagialis 24.00p
14. JPN Tetsuya Matsunaga / Yugo Yoshida 70.00p
19. JPN Kazuto Doi / Kimihiko Imamura 77.00p
34. JPN Shibuki Iitsuka / Shinji Hachiyama 147.00p

470級女子 30艇 6R終了時
1. NZL Jo Aleh / Polly Powrie 7.00p
2. GBR Hannah Mills / Saskia Clark 16.00p
3. GBR Sophie Weguelin / Eilidh McIntyre 24.00p
4. NED Afrodite Kyranakou / Anneloes van Veen 30.00p
5. JPN Ai Kondo Yoshida / Miho Yoshioka 32.00p
6. USA Anne Haeger / Briana Provancha 38.00p

49er級 56艇 9R終了時
1. GBR John Pink / Stuart Bithell 42.00p
2. AUS Joel Turner / Iain Jensen 42.00p
3. ESP Diego Botín / Iago Lopez Marra 43.00p
17. JPN Yukio Makino / Kenji Takahashi 89.00p

ISAF SAILING WORLD CUP MIAMI 2015
http://mocr.ussailing.org/

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2レース目で2位フィニッシュした土居/今村。photo by Junichi Hirai

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板庇はシルバフリートの戦いに。photo by Junichi Hirai

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吉田 愛/吉岡美帆。スタートから序盤までの順位は悪くても、風があれば必ず追い上げてフィニッシュしています。photo by jJunichi Hirai

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ワールドカップを観戦する子どもたち。目をキラキラ輝かせて応援していました。photo by JUnichi HIrai


ISAF SAILING WORLD CUP MIAMI 2015 3日目ダイジェスト映像

【キールボートでも一流、世界のオリンピックセーラー】
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数々のオフショアレースで優勝し、前回のボルボ・オーシャンレースの覇者、フランク・カマス(グルーパーマ艇長。FRA)は、ナクラ17に出場しています。ワールドカップではトップ10前後を行き来する位置についけています。このあたりに壁がありそう。クルーのソフィアはラジアル級唐津ワールド2位です。photo by Juncihih hirai

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2013年アメリカズカップではルナロッサのタクティシャンをつとめたジルズ・スコット(GBR)。フィン級のリオ五輪の金メダル候補です。photo by Junihi hirai

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こちらはボルボ・オーシャンレース第2レグ・アブダビまでマップフレのスキッパーを務めたイケール・マルチネス(ESP。ナクラ17)。公式発表の通り五輪活動しています。なぜかクルーは代わりましたが…。photo by Junichi Hirai

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こちらはご存知、ブラジルのローバート・シェイド先生。一時期、ルナロッサチームに加入したり、TP52にも乗っていましたが、いまは五輪に専念しています。photo by Junichi Hirai

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