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2014年バルクヘッド・セーラーオブザイヤー

 2014年、バルクヘッドマガジン最後を飾るのは「セーラーオブ・ザ・イヤー」の発表です。このセーラーオブ・ザ・イヤーは、日本で唯一のセーラーだけを対象にしたアワード。バルクヘッドマガジン編集部から2014年度に活躍した現役のセーラーへ贈る賞です。(BHM編集部)

 セーラーオブ・ザ・イヤーは別名「ヨット馬鹿オブ・ザ・イヤー」と呼ばれています。ヨット馬鹿とは編集部による造語で、馬鹿と呼ばれるほど熱中したセーラーへ贈る最高の褒め言葉です。人から馬鹿と呼ばれるほどヨットに夢中になっていたなら、それほどしあわせなことはありません。バルクヘッドマガジンの読者にはヨット馬鹿がたくさんいるので、その気持ちはよくわかっていただけるでしょう。

 この賞は編集部員により選考されます。選考方式は11月頃から対象セーラーを候補にあげ、編集部内で選考会議を繰り返します。対象期間は2014年1月から12月までまるまる1年間。毎年10人ぐらい候補選手の名があがりますが、成績だけでなく「これはすごい!」と編集部をうならせた選手が対象になります。

 また、セーラーオブ・ザ・イヤーに選ばれた選手は、バルクヘッドマガジンの主要読者である10〜20代のセーラーへ刺激を与える選手であって欲しいと考えています。「あのセーラーが選ばれたのなら、あいつを越えればオレ(ワタシ)の方が上の馬鹿なんだ!」という無茶苦茶な方程式でセーラーたちが刺激を受けてくれたら、いろんな意味で日本のセーリングが面白くなっていくと思っています。

 さあ、前置きはこここまで。さっそく賞の発表にうつりましょう。今年もたくさんのセーラーが候補にあがりました。今年の選考も難航し、あらゆる角度から選考してきましたが、冷静に考えれば考えるほど、彼らがもっとも相応しいと思えます。

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2014年バルクヘッドマガジン・セーラーオブ・ザ・イヤーは、土居一斗、土居愛実に決定します!

 ご存知の方は多いと思いますが、土居一斗、愛実は兄妹です。現在、兄の一斗は22歳、愛実は21歳。横浜でOPに乗り始め、一斗は福岡第一高〜日本経済大へ。昨年、大学を卒業してアビームコンサルティングに所属し、470級でリオ五輪を目指しています。愛実は、OP卒業後はレーザーラジアル級に進み、大学1年でロンドン五輪に出場しました。現在、慶応大(情報環境学部)に在学しています。

 今年9月、韓国で開催されたアジア大会では、兄妹揃って銀メダルを獲得しました。兄妹、しかも20代前半という若さで、国際大会でこれほどの結果を出してきた選手は、これまでの日本に存在しません。いま彼らの戦っている場所は、数年前の日本のセーリングレベルでは考えられなかった舞台です。

 いまは当たり前のようになっていますが、数年前まで日本の選手が国際大会で予選を突破してゴールドフリートに進むことは画期的なことでした。さらに470級に関してはゴールドフリート上位10艇のメダルレースに進出することも増えました。それだけ日本のセーリングは進化しています。さらに、土居兄妹は、現在進行形でこれまで日本選手の前に立ちはだかっていた「壁」をガンガン壊しているところなのです。

 アジア大会の銀メダルには、編集部には思うところがありました。銀メダルを獲得したことは素晴らしいことだと思っています。賞賛される結果ですが、レース内容を振り返ると、本人たちがこの結果に満足していたとは思えません。それは、両選手とも大会最終日まで金メダルを取れる位置につけていたからです。

 最後の駆け引きで敗れた悔しさは彼らの大きな糧となったことでしょう。勝利を手に出来なかった具体的な理由はさまざまあります。当然、若さゆえの経験不足もあったと思います。でも、ここで負けた経験が次へ生かされてくると編集部は期待しています。だからセーラーオブ・ザ・イヤーを決めた一部分は、土居兄妹のこれからの活躍への期待を込めて。「選ばれし馬鹿」となったことを誇りに邁進してほしいと願っています。

 2014年のヨット馬鹿オブザイヤーは、土居一斗、愛実兄妹に決定します。土居兄妹はハーバーでも仲がよく、はたから見ると照れ屋の兄としっかり者の妹という感じです。でも、妹からは「頼りになる兄です」とのこと。兄はこれまでの輝かしい経歴を持ちながら小心者なところもありますが、それが個性にもなっています。

 2015年の土居兄妹も、わたしたちをアッと言わせる活躍を見せてくれるでしょう。土居一斗、愛実、おめでとうございます!

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韓国アジア大会で兄妹揃って銀メダルを獲得した時に撮影した土居兄妹。一斗の趣味は読書。最近は「不夜城」のようなダークな世界が好きとか。愛実の趣味は編み物。遠征中、時間がある時にやるということです。とにかく負けるのが大嫌いな兄妹で、負けず嫌いオブザイヤーでもあります。photo by Junichi Hirai

※YBエンブレムは、バルクヘッドマガジンではお馴染み、大坪明ヨット馬鹿デザイン事務所に制作していただいたものです。大坪さん、今年もありがとうございました。

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