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強風シリーズの幕開け。江の島インターハイ

 8月5日、神奈川県江の島で「平成26年度全国高等学校総合体育大会ヨット競技大会 第55回全国高等学校ヨット選手権」が開幕しました。高校ヨット部の国内最高峰となるインターハイは今年で55回目。江の島で開催されるインターハイは33年ぶりのことになります。(BHM編集部)

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風速10メートルオーバーまで吹き上がった大会初日。photo by Junichi Hirai

 大会は南南西の強風で幕を開けました。朝から白波の立つ江の島沖は、陸からはレース成立が危ぶまれるほど荒れているように見えますが、いざ海に出てみると風のインパクトは弱く、セーリングには絶好の強風コンディション。しかし、沖から大きなうねりが入って複雑な波が立ち、選手泣かせのラフな海面です。

 レースが始まるとあちこちで沈艇が続出しました。特に上マーク回航後のスピンランでは、一気に5、6艇が吹き倒されるという状況です。このようなコンディションでは経験の豊富な選手が前に出ます。男子は、山口・光高校の小泉/光森が3レースすべてトップフィニッシュを飾る快進撃を見せました。小泉は7月にポルトガルで開催されたISAFユースワールドの420級代表、9月韓国でおこなわれるアジア大会420級の日本代表選手です。

 女子は岩手・宮古高校の長谷川/大川が1-2位、岐阜・海津明誠高(伊藤/伊藤/小岩/玉城)が2-1位と同点首位に並んでいます。付け加えると、第2レースの宮古高校はフィニッシュ直前までトップを快走していました。しかし、安全を喫してスピンをあげずに最終リーチングレグを走ったため、スピネーカーをあげて猛追した海津明誠にフィニッシュライン直前で抜かれる、という内容でした。

 大会2日目も強風予報が出ています。速報が気になる方は大会公式サイトを御覧ください。ツイッターによる回航速報、USTREAMの実況中継もおこなわれています。江の島で奮闘している高校生セーラーを応援しましょう!

◎第55回全国高等学校ヨット選手権
http://ksafrace.wix.com/2014interhigh

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男子64艇、女子41艇が出場する江の島インターハイ。2015年からは420級と併催されるため、FJ級だけの最後のインターハイとなります。photo by Junichi Hirai

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インターハイの風物詩、応援合戦。江の島の中央さん橋から大旗を振って応援します。photo by Junichi Hirai

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大会初日は男子3、女子2レース消化。「お昼は必ず帰着する等」通常のヨットレースより遅れて進行する傾向があるインターハイですが、レース委員会の素早い判断で中断を短めに夕方4時過ぎまでレースをおこないました。photo by Junichi Hirai

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ダウンウインドでは沈艇が続出しました。がんばれ!photo by Junichi Hirai

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初日3レースをすべてトップフィニッシュした小泉/光森。本大会ピカイチの走りを見せています。photo by Junichi Hirai

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インターハイ初日・男子成績

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インターハイ初日・女子成績

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