Loading

和歌山ナショナルチーム選考2日目レポート

 12月12日、ナショナルチーム選考2日目。冬型の気圧配置により寒気が流れ込み、強風、極寒の和歌山沖。ハーバーにも20ノット前後の風が入り、選手たちはスロープから出艇するにも慎重になります。通常のヨットレースなら延期も考えたい場面ですが、日本のトップセーラーが集まるこの選考では、そのような雰囲気にすらならず、選手たちは平然と出艇していきました。(BHM編集部)

13.12.12_18
大会2日目は各クラスとも3レースおこないました。写真はフニッシュ直前で超接近バトルを見せた市野艇と飯束艇。photo by Junichi Hirai

激戦必死、ナショナルチーム4席を争う470級男子

 本選考での注目クラスはいくつかあります。なかでも4席のナショナルチーム枠を13艇で競う470級男子は、読者のみなさんも注目していることでしょう。先月末に開催された福岡全日本選手権は前哨戦でもあり、各艇の実力を探る良い機会になりました。

 現時点で実力が一歩抜けているのは、松永鉄也/吉田雄悟(スリーボンド)と土居一斗/今村公彦(アビームコンサルティング)なのは間違いないでしょう。この2艇は、メインスポンサーのサポートを受け、今年海外遠征を行っていた2013年度ナショナルチームであり、先の全日本選手権ではがっぷり四つの戦いを見せてくれました。

 北京五輪代表のベテラン松永に対して、学生超の実力を持つ日本経済大4年在学の土居が、1年間の海外遠征で経験を積み、その差を埋めつつあります。全日本選手権の軍配は松永/吉田にあがりましたが、強風戦となっている本大会では、この2艇が艇団をリードしつつ土居/今村が総合成績で先行しています。

 さらに470級の見どころは、3位、4位争いにあります。飯束/八山、市野/外薗、河合/小川、宮川/内野、今村/大嶋の社会人チームは、ナショナルチームの席を勝ち取るかかどうかで、来年の活動方針が大きく変わってきます。人生を掛けた戦い、といったら大げさに聞こえるかもしれませんが、ほとんどが20代の彼らにとって「ここで負けたら、もう後がない」の気持ちでいることは確か。レース中は張り詰めた空気が流れています。

13.12.12_10
13艇が出場する470級男子。470級は11月に開催されたISAF総会でリオ五輪だけでなく、2020年東京五輪でも正式艇種となること決まりました。photo by Junichi Hirai

 今回の選考では、470級の場合、60分のロングコース(インナー、アウターループ)と25分のショートコース(上下)が採用されます。オリンピック強化委員会の事前告知によれば、「全レース数の半分をロング、半分をショートにしたい。後半2日間をショートコースでおこなう考えがある」とのこと。

 25分のショートコースとなれば、通常のメダルレースと同等、またはそれ以下の短時間レースです。ロングコースはボートスピードにより大きな差があらわれますが、ショートコースとなれば接近戦となり、スピード差、ボート性能差よりも、タクティクスの部分で勝敗が決まる要素が強くなる。つまり、今回の470級の選考は、シリーズ後半におこなわれるショートコースの戦いで順位が変動する可能性もある、と予想されます。

◎和歌山セーリングクラブ(成績等)
http://www.wakayama-sailing.org/

13.12.12_11
選考会場となっている和歌山ナショナルトレーニングセンター(和歌山セーリングセンター)。現在敷地内の約1/3は2015年の国体へ向けて大工事がおこなわれています。photo by Junichi Hirai


大会2日目ダイジェストです。movie create by Kazushige Nakajima / Dailysailing.com

13.12.12_12
大会2日目470級男子成績

13.12.12_13
大会2日目470級女子成績

13.12.12_14
大会2日目レーザー級成績

13.12.12_15
大会2日目レーザーラジアル級成績

13.12.12_16
大会2日目RS:X級男子成績

13.12.12_17
大会2日目RS:X級女子成績

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
銚子マリーナ
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSSPECIAL