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雨の須磨でミドル対決。シアトルカップ開催

 9月15、16日、兵庫県須磨で第23回シアトルカップ(西日本ミドルボート選手権)が開催され、この大会に22艇のミドルボートクラスが集結した。ハーバーの海上設備も整備され、悩ましい台風対策は問題ない状態で開催決定。しかし、台風予報も安定しない。(文/シアトルカップ実行委員会、写真/山崎武敏)

台風通過直前に須磨で開催されたシアトルカップ。ミドルボート22艇が出場しました。来年7月、サントピア沖で全日本ミドルボート選手権の開催が予定されチームに熱が入ります

 海上は強い雨。当初予想しない南西の風。飯塚レース委員長(須磨ヨットクラブ会長)は戸惑いながらスタートラインを設置するも、風が振れ始めて延期。運営泣かせの1日が始まる。

 安定する風を待ち、やっと北北東の5〜6メートルになり、30分遅れて第1レースがスタートした。途中風の振れもあるが、2上レグでマーク変更し5レグを走り終えた。この大会、気合十分の〈デッセ〉が1位、優勝経験豊富な〈アグネス〉が風の振れるなかを2位でまとめる。

 雨は激しく降り台風の影響がより強くなり、スタートの決断を一段と悩ませたが、明日の天候がより悪くなる予報もあり、決断の第2レーススタート。

 6〜7メートルの風のなか、1本目と同様に運営の気持ちを感じてか、レース艇もリコールなしで一発スタート。一段と雨が激しくなりマークもなかなか見えない状況。1本目にトラブルで出遅れた〈ファイブスター〉が安定した走りで1位。以下〈アグネス〉〈デッセ〉と続く。雨は弱まる気配なく、第3レースはノーレースとなった。

 パーティーは須磨ヨットクラブ名物、艇対抗腕相撲大会。司会を務めるのは小寺須磨ヨットクラブ副会長で、翌週西宮で開催されるJ/24全日本選手権の準備を抜けだして絶妙の司会で盛り上げた。ポジション別の組み合わせ、同級生オーナー対決は一段と盛り上がった。

 16日は被害を広げる台風の影響でレースは中止に。大阪湾横断レースのみ参加のCRクラス参加艇には、大変残念な思いをしました。またの参加をお願いします。

 大会は初日のレース結果で確定し、総合は〈デッセ〉が1位を獲得し三連覇を達成。2位〈アグネス〉3位〈ファイブスター〉。クラスAは総合と同じ順位になり、クラスBは1位〈出雲〉、2位〈エアーピーク〉、3位〈ゴッドスピードカッパ〉となった。

◎シアトルカップ・ホームページ
http://www.seattle-cup.org/

優勝のデッセ。「7月の全日本ミドルでチューニングの不具合を実感。サントピアに戻ってからチューニングに徹しました。その結果がでました。でも、まだまだ改善の余地はあると思います」(川崎オーナー)

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