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灼熱の唐津インターハイ、男女大混戦!

 8月19日、唐津インターハイ3日目。照り返す日差しと無風。ヨットハーバーはまるで灼熱地獄です。軽風シリーズとなっている唐津インターハイは前日と同じように、シーブリーズが吹き出すまで陸上待機ではじまりました。(BHM編集部)


出艇時は防波堤から選手を応援。インカレさながら応援合戦が繰り広げられます。photo by Junichi Hirai

 連日の猛暑に見舞われる日本列島。この暑さのなかでの屋外競技とあって、選手たちは熱中症予防も万全です。しかし、それにしても暑い! ヨットレースは日本の夏に向いていないのでは? と思えるほど、カラダも気持ちもげんなりします。

 そのなかでも高校生は元気いっぱいです。出艇時間になるとあちこちで応援合戦がはじまり、選手たちの気持ちを盛り上げます。暑さを吹き飛ばすほどの高校生のエネルギーに圧倒されました。

 大会4日目は爽快なシーブリーズのなか男女とも2レースがおこなわれました。暫定成績は次のとおりです。男子は引き続き中村学園三陽の渡辺/永田。女子は長崎工業、元津/後が首位にいますが、2位の千葉/中島(宮古)、山下/島本(高松商業)と1ポイントずつの得点差という緊迫の状況です。男女とも大接戦。最終日の得点次第では、逆転もありえるスコアとなっています。

 残されたレースは最終1レース。最終日は9時25分がスタート予告で11時以降のスタートはありません。唐津に風が吹くことを祈るばかりです。

男子暫定成績
1. 渡辺/永田(中村学園三陽)9p
2. 今井/田中(磯辺)13p
3. 永松/林(別府青山)18p
4. 岡田/宮口(唐津西)30p
5. 小泉/光森(光)41p
6. 鈴木/二神(福岡第一)43p
※着順による暫定結果です。正式な発表は公式掲示板、公式サイトで確認してください。

女子暫定成績
1. 元津/後(長崎工業)18p
2. 千葉/中島(宮古)19p
3. 山下/島本(高松商業)20p
4. 橋本/斎藤(霞ヶ浦)24p
5. 上田/越田(宮古商業) 27p
6. 吉田/須藤(宇土)34p


本日1-3位、男子2位につける今井/田中(磯辺)


トップに1点差、宮古高校の千葉/中島


大会3日目(6レース消化時)女子暫定成績

バルクヘッドマガジン・インターハイ写真集・大会2日目
バルクヘッドマガジン・インターハイ写真集・大会3日目

◎インターハイの定点開催と420級の採用

 近畿6府県で開催される2015年インターハイ以降、毎年同じ場所でおこなわれる「定点開催」が決定しているヨット競技。定点の場所は和歌山で10年間にわたって開催地は固定されます。また、2015年からはFJ級と420級の二種目が採用され、420級のレースにはチャーター艇が使われます。

 レースフォーマットの詳細は正式に発表されていませんが、ヨット競技に出場する選手数を変更しないという条件から、現状エントリー数をFJ級、420級に分割しておこなわれることになりそうです。また、420級世界選手権が2015年に唐津で開催され、また同年の国体(少年ふたり乗り種目)でも採用されることもあり、420級は急激に増える見込みです。

 しかし、高校セーリングの現場からしてみれば、悩ましい問題も抱えています。現在、日本セーリング連盟が全国の高校に1艇ずつの420級を半額で提供し、整備・普及につとめていますが、練習するには1艇だけでは足りず、新艇の購入を検討している学校も少なくありません。

 また、インターハイ本番はチャーター艇でおこなわれますが、地方予選はどのような形式でおこなうのか? という問題も残されています。各校は2015年大会を見据えて計画を立てていますが、インターハイ本番、予選形式が決まらなければ、次の一歩を踏み出しにくいという意見も聞きました。

 FJ級から420級への移行期間とはいえ、学校が準備する期間を考えると、実際に開催されるまで駆け足で進むことになりそうです。選手のためにも迅速な情報発信、そしてスムースな420級の普及が求められています。

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