Loading

洲本沖、強風吹き荒れる!春の関西ミドル

 5月25、26日、兵庫県淡路島洲本・サントピアマリーナで「2013年春の関西ミドルボート選手権」が開催された。この季節の定説となりつつある“吹かないサントピア”が、今年は定説を破り、30ノットが吹き荒れるハードな一面を見せた。(文/関西ミドルボート選手権実行委員会、写真/山崎武敏)

 今年の関西ミドルボート選手権は、強い潮の流れの中、微風での風待ち、強風での走りくらべ、マーク回航アクションなど色々なシーンが見られた。快晴の中、マーク回航での競り合い、強風下の艇コントロールなど、各艇クルーは緊張感を保ちながらのレースだったと思う。

 強風下、リギン・マストトラブルなどもあった。艇の整備・クルーアクションの練習・ルールの学習など、より安定した楽しいチーム作りに期待したい。

 また、最近のレースは、直前に来て、終わるとすぐに帰ってしまうことがあり、ゆっくりとお酒が飲めて、話もできるような機会は少なくなってきている。この大会では、ビアパーティー、表彰式で、参加者がにぎやかに歓談している姿が見られた。

 今回、運営を手伝いに来てくれた関西学院ヨット部の学生は、レースの流れも理解しており、よく活躍してくれた。クラブ活動しているディンギーとは少し違う大型クルーザーでのレースに興味をもっていただけるとうれしい。


毎年春の恒例レガッタ、関西ミドルボート選手権が淡路島洲本で開催。写真は優勝を決めた〈ルパン〉(SEAM33TR。植松由量オーナー。須磨)

ルパンが念願の初優勝を決める

 大会初日。今回初参加の〈翔洋JR〉(M34)が強風の中、圧倒的なスピードで第1レース1位、第2レース2位と存在感を見せつけた。続いて、4位、4位と手堅くまとめた〈ルパン〉(SEAM33TR)が2位。ともにスペシャリストの乗船で安定感がある。

 また、3位、7位で小型艇ながらまとめた〈クラリスフォルテ〉(YAMAHA31FESTA)が3位に。大会初日は、マスト、ブームトラブル3艇、ハリヤードトラブル1艇、艤装トラブル多数。強風の初日が終わった。

 2日目は、風待ちの後15ノット前後の風が入り出し、第3レース第4レースが成立、昨日の走りがうそのように〈翔洋JR〉がスコアを落す。

 初日に乱した〈AR2〉(YAMAHA33S)、〈デッセ〉(X35OD)だが、2日目は上位でまとめる走りが見えた。優勝争いの〈ルパン〉は〈アグネス〉と一騎打ちとなり、ライバル艇を確実に視界にとらえてフィニッシュ。

 総合優勝、Aクラス優勝は〈ルパン〉。関西ミドルクラス対象で念願の初優勝、関西ミドルボートクラブ会長の職責とともに拍手が贈られた。Bクラスは、総合でも3位に入った〈エアピーク〉(SEAM31II)がバカラのグラスを獲得した。

 総合優勝の〈ルパン〉には、7月蒲郡で開催される全日本ミドルボート選手権・実行委員会より、大会の参加費が援助される特別参加の権利が授与された。全日本ミドルボート選手権は、7月13〜15日まで三河湾ラグナマリーナで開催される。

◎関西ミドルボートクラブ
http://www.geocities.jp/middleboat_kansai/
◎東海ミドルボートクラブ(全日本開催)
http://www.tosc.jp/mb/


春の関西ミドルボート選手権2013成績

All photos by Taketoshi Yamazaki

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
VELOCITEK
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
CATEGORY:  INSHORENEWS