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ユースの世界標準艇、420全日本選手権開幕

 11月17日、葉山港で420級全日本選手権が開幕しました。ISAF(国際セーリング連盟)の制式艇として採用される420級は、いま国内で最も注目を集めている艇種といえます。その理由は、本誌既報の通り、2015年和歌山インターハイから420級が採用されたことによります。いま高校生セーラーが世界標準のダブルハンド艇種でトレーニングする環境が広まりつつあります。(BHM編集部)


420全日本初日は強風のためキャンセル。五輪選手によるデモセーリングがおこなわれました。photo by Junichi Hirai

 JSAF(日本セーリング連盟)では、今後2年間のうちに123艇の新古420級を購入し、全国の県連組織へ購入時の半額で販売。高校生セーラーが420級に乗れる環境を作ることを発表しています。10月には、まず先行購入された艇が全国へ配艇されました。この420級全日本選手権は、大きな変化を見せようとしている、いうなれば「日本420元年」におこなわれる国内最大のイベントといえます。

 この大会に出場するのは、高校ヨット部、県連、セーリングクラブ所属の32艇。さらにスペシャルゲストとして、五輪銅メダリストの関一人選手をはじめ、ロンドン五輪470級女子代表の近藤愛、男子代表の吉田雄悟も出場しています。

 配艇されたばかりで艤装もままならない選手もいるなか、420全日本がはじまりました。しかし、大会初日は、大雨・強風のためレースはキャンセルに。南西の風、最大23メートルにもあがる悪天候です。

 しかし、ちょうど風がおさまった頃を見計らって、関一人/板倉広佳(トヨタ自動車東日本ヨット部/グローバルコムサービス)、近藤愛/吉田雄悟(アビームコンサルティング)によるデモンストレーション・セーリングがおこなわれました。海に出られないユース選手たちは、岸壁から見える位置でトップ選手の走りを観察。また陸上では講習会もおこなわれました。

 明日18日は420級全日本最終日となります。


近藤/吉田。420級のセーリング歴は少ないものの、強風のなか五輪選手ならではの迫力のセーリングを見せてくれました。「セーリングの感じは470級と似ています。470の小型版という感じで、まだパワーのバランスがつかめていませんが、強風でも安定している印象です。楽しくセーリングできました!」(近藤)


エントリーは32艇。北は宮城、南は長崎の高校生も出場します。photo by Junichi Hirai

◎420級全日本選手権公式サイト
http://alljpn420.jimdo.com/

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