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スター級、鈴木/和田、五輪出場ならず

 スター級世界選手権大会最終日。2005年から開始した鈴木・和田組によるスター級五輪挑戦。1カ国の差で参加枠が獲得できなかった北京の悔しさを胸にロンドンに向けて再挑戦を行なってきましたが、今回も第5レース終了時点で、ほぼ参加枠獲得は望み薄となっていました。(レポート/JSAFオリ特:山田敏雄、宮野幹弘)

 そして最終日。コンディションは昨日と同様快晴微風。第4レースでマストのトップが曲がり、レイデーにマストを交換しましたが、昨日の第5レース終盤でまたもやマストに不具合が発生。応急修理をして今日のレースに臨みました。しかしながら、その甲斐もなくリタイアとなり、鈴木/和田の五輪挑戦の戦いは幕を閉じました。

  スター級は、独自の世界を持っていて、クラス別世界選手権は1日1レース、コースの長さは約2マイル、上下を2回または3回、1レースの所要時間は2〜3時間と他のオリンピック種目のレースとは趣を異にしています。

 鈴木/和田は、第1〜第3レース目まではスタートで出遅れていましたが、第4、第5レースではベストタイミングで最高のスタートをしました。しかし、その後のコース選択が上手く行かず、結果はスタートに失敗したレースの方が良い成績であったのは皮肉なものです。

 参加選手達はベテランが多く、上位選手のほとんどはレーザー級五輪代表等の百戦錬磨のつわもの揃いです。そのレーステクニックたるや素晴らしいものがあり、わが国のヨット文化との相違をまざまざと見せつけられた感じです。

 優勝はスター級ワールド優勝3回目(レーザークラス8回のワールドチャンピオン)のブラジル、ロバート・シェイド、2位英国イアン・パーシー、3位デンマーク ミカエル・へストバークとなりました。4席残っていた参加枠は、デンマーク、ニュージーランド、ギリシア、クロアチアが獲得しました。


スターワールドは、ブラジルのシェイド/プラダが、イギリスを逆転優勝しました。photo by Pierrickcontin.fr / Coych

 次回リオ五輪では、スター級は実施されず、彼らのキャンペーンは今日で終了となりますが、8年間手探りで挑戦を行なってきた彼らの努力とチャレンジ精神に敬意を表すると共に「お疲れさま」の言葉を掛けたいと思います。

 また、種目は違っても日本の若いセーラー達が果敢に挑戦する事を期待し、レポートを終わります。連日のご声援に感謝します、ありがとうございました。


スターワールド最終日のダイジェスト

◎最終成績 28カ国73艇出場
38位 鈴木國央/和田大地36-10-20-34-64-(DNS)

◎Star Worlds 2012
http://www.starworlds2012.com/

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