Loading

W杯に負けずアツい!春季三大学対抗レース

 サッカー日本代表がブラジルで戦っているなか、葉山ではさらなるアツい戦いが繰り広げられていました。6月14日、15日関東学生ヨットクラブ連盟による「春季三大学対抗レース」が開催されました。470級で活動する、慶應ラネージュ、慶應逗葉ヨットクラブ、早稲田セーリング、日大ワイルドジャイブの4チームから計16艇のエントリーがあり(内3艇はOB乗艇のオープン参加艇)、今シーズン初のレースに各選手が奮闘。2日間とも天候は晴れ、1日目は南西の中風から強風、2日目は南西の軽風で合計8レースを消化しました。(レポート/関東学生ヨットクラブ連盟レース副委員長・築野優)

14.06.18_02
本部船の運営メンバー。各チームの4年生がレースを運営します。photo by 関東学生ヨットクラブ連盟

昨年より参加艇が増えた関東学生ヨットクラブ連盟

 今回は、各チームの4年生引退後のシーズン最初のレースということもあり、運営、選手ともにまだ慣れない部分の多いなか各々がどこまで上達しているかに注目が集まりました。昨年と比べ全体の参加艇数は増加傾向にあり、特にレディース艇(女性ヘルムス乗艇の船)が4艇に増加して、レディース艇部門の優勝争いも熾烈さを増しています。

 個人部門では昨年2年艇部門(2年生ヘルムス乗艇の船)として度々優勝を争っていた内海/村瀬(慶應ラネージュ)と古川/太田(慶應逗葉)が3年生として幹部学年となり今後のフリートを牽引する優勝候補の2艇として予想されました。

 日大ワイルドジャイブ主将艇の佐藤航太/強瀬・濱田も昨シーズン後半から飛躍し今シーズンの活躍が期待されます。また団体部門では1年生経験者を豊富に揃えた早稲田セーリングをはじめ、今シーズンはどのチームが勝ってもおかしくないくらい戦力が拮抗しています。

 1日目は朝から南西の風が安定して吹き5レースを消化しました。第1レースか内海/伊藤が1位、2位に下古川/太田(慶應逗葉)、3位にはなんとまだティラーをにぎりはじめて2カ月程の2年生ヘルムスと経験者1年生コンビの阿部/樋口・竹村(早稲田セーリング)、4位にはマーク際での技術が冴えたレディース艇の井上/伊藤(慶應逗葉)が入りました。第2レースは、スタートでいい飛び出しを見せた渋谷/西岡(慶應逗葉)がトップホーンを鳴らし主将としての意地を見せ、古川/太田(慶應逗葉)が2位となり団体部門でも慶應逗葉が一歩リード。

 しかし第3レースから風速が7〜8m/sに上がりはじめ、上位を走っていた艇が安定を欠き、順位がめまぐるしく変わりました。強風モードになってきた中、リーチング中の沈艇が続出し古川/太田(慶應逗葉)も一気に失速です。

 第4レースはさらに風速が上がり、190cmの大柄クルーを乗せた米吉/松井(慶應逗葉)が1位に、2位に内海/村瀬(慶應ラネージュ)が入りました。第5レースでは阿部/樋口・竹村(早稲田セーリング)が上りレグで他を寄せ付けない走りを展開し1位に入りました。

14.06.18_03
序盤戦で上位を牽引した内海/村瀬(慶應ラネージュ)と古川/太田(慶應逗葉)。photo by 関東学生ヨットクラブ連盟

14.06.18_04
トップフィニッシュで雄叫びをあげる阿部/樋口・竹村(早稲田セーリング)。photo by 関東学生ヨットクラブ連盟

慶應ラネージュ、内海/村瀬が個人部門で優勝!

 2日目は朝は風がなく、上マークを90度設定でレースを始めたものの、直後に風が南西に回りノーレースで仕切り直しになりました。その後、南西3−5mの風の中、無事3レースを消化しました。

 第6レースは1日目に回航ミスで英字(ペナルティー)を出してしまったレディース艇の佐藤菜摘/原竹(早稲田セーリング)が逆転のトップフィニッシュを決め、1位に2位に内海/村瀬(慶應ラネージュ)が入りました。続く第7レースは、渋谷/西岡、米吉/松井が慶應逗葉1・2フィニッシュを決め、団体優勝に近づきました。

 最終第8レースは内海/村瀬(慶應ラネージュ)が安定した走りを見せトップフィニッシュ、2位に米吉/松井(慶應逗葉)、3位に渋谷/西岡(慶應逗葉)が入りました。

 結果、常に上位を安定して走り2レースカットで1−1−2−2−2−1と圧倒的強さを見せつけた内海/村瀬(慶應ラネージュ)(9ポイント)が個人部門優勝、準優勝は渋谷/西岡(慶應逗葉)(18ポイント)、3位には2年艇の阿部/樋口・竹村(早稲田セーリング)(19ポイント)が入賞を果たしたました。

 接戦だったレディース艇部門は随所で勝負強さを発揮した井上/伊藤(慶應逗葉)(31ポイント)が優勝。栄えある団体部門は内海/村瀬(慶應ラネージュ)の圧勝が効き、慶應ラネージュが勝ち取りました。

 8月に開催される「夏季関東学生ヨットクラブ連盟レース」(江の島)ではさらに参加艇数が増え、熱い戦いとなることが予想されます。昨年参加チームの同志社ヨットクルージングクラブ、防衛大学ヨット部をはじめ、まだまだ参加チームを募集しています!同好会、体育会に関係なくぜひ参戦してください!

連絡先:関東学生ヨットクラブ連盟 EMAIL:yacht.usio@gmail.com

14.06.18_05
慶應逗葉1・2フィニッシュを決めた渋谷/西岡、米吉/松井。photo by 関東学生ヨットクラブ連盟

14.06.18_06
レディース艇部門優勝の井上/伊藤(慶應逗葉)。photo by 関東学生ヨットクラブ連盟

14.06.18_07
個人部門優勝の内海/村瀬(慶應ラネージュ)。photo by 関東学生ヨットクラブ連盟

14.06.18_08
2014春季三大学対抗レース成績

◎関東学生ヨットクラブ連盟
 関東学生ヨットクラブ連盟は、体育会ではなくヨットの同好会の連盟です。大学名を背負って戦っているわけでもなく、所属選手のほとんどが大学でヨットを始めた者ばかりですが、日々ヨットを安全に楽しみ、練習に励み、ヨットを通した人間的成長を志しています。今後ともヨット界を盛り上げていけるよう精一杯がんばっていきます!

関東学生ヨットクラブ連盟ホームページ
http://www.usio-online.net/

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ポール・スチュアート
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
入船鋼材
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
Velocitek
銚子マリーナ
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
CATEGORY:  COLLEGEDINGHYINSHORENEWS