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RC44写真集、フリートは欧州カスカイスへ

 4月22〜27日までポルトガルで「RC44チャンピオンシップツアー・カスカイス大会」が開催されています。この大会は、2月にカリブ海ヴァージン・ゴルダで始まったRC44のワールドサーキット第2戦で、この後、ヨーロッパを転戦し、最終戦のオマーン(11月)へとつながります。(BHM編集部)

 RC44は、マッチレース(前半)とフリートレース(後半)を融合したヨットレースイベントで2005年に始まって以来、欧州系、ロシア系チームが続々と名乗りを上げ、2014年は12〜15チームが参戦しています。

 欧州経済不況の影響で数々の有名チームが撤退する中、RC44がこれほどまで盛り上がると未熟な編集部は想像できませんでしたが、オーナーの満足度を満たす、コストバランスに優れたヨットレースということなのでしょう。日本からは一時期〈ビーコム〉チームが参戦していましたが、現在の参加はありません。

 また、見方を変えると、こうしたグランプリレースは世界のプロセーラーの重要な働き口にもなっています。意外に思う方もいるかもしれませんが、グランプリレースのプロセーラーはほとんど同じ顔ぶれで世界を転戦します。今週は同じチームだったけれど、来週はライバル、翌週は再び同じチーム…といったように。

 さらに上のビッグネームになると(例えば、オラクルのジミー・スピッットヒル、ETNZのディーン・バーカー等)、契約上の理由からチームを自由に選べなくなります。いまはどうか知りませんが、契約上、他チームに乗ることが禁じられている、ある有名なプロセーラーは、帽子を深々とかぶり、目立たないようこっそり乗っていたそうです(バレてると思いますけど)。

 これから欧州を中心に毎週のようにビッグレガッタが開催されますが、一部のチームをのぞいてクルーの国籍は重要でなくなっています。例えば、アメリカズカップの覇者、オラクルUSAはアメリカ代表ですが、いったい何人のアメリカ人が乗っていたでしょうか。うろ覚えですが、途中でジョン・コステキが降りてしまい、若者のローム・カービーひとりだったと思います。

 キールボートの世界は多国籍チームが日常です。実はオリンピックディンギーの世界も国際化が進んでいますが、最終的に五輪は国対抗となるため、アウェイのプロセーラーはコーチング専門や脇を固める契約スタッフとして起用されているようです。それでも、プロセーラー、プロコーチは、国境をまたいで活躍している現状があります。

◎RC44 class Association
http://www.rc44.com/

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