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7月ガルダワールドを控えた後藤選手が優勝!モス級スプリングレガッタ

 6月3、4日、葉山沖で「モス級スプリングレガッタ」が開催されました。およそ1年前の5月にモスワールドが開催された葉山の海で、全国から集まったモスセーラーによる熱い戦いが展開されました。(レポート/中島 基) 

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葉山モスワールドから1年。初夏の葉山に再びモス乗りが集まりました

 今回のモススプリングレガッタは地元葉山はもちろんのこと、中部、関西、遠くは四国からも参加者が集まり、全15艇での実施となりました。参加した選手の中には、他のクラスで東京五輪出場を目指す選手もいて、レベルの高い選手構成となりました。

 澄み渡る青空が続いた2日間、お昼前から入ってきた8ノットから18ノットの南風の中で、初日、2日目共に4レース、予定していた全8レースを消化しました。選手ひとりひとりの様子をよく見ながら、手際よくレースを運営してくださった運営の方々には、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 

 さて肝心のレースですが、半年近くの時間をかけて自艇を徹底的に改造してきた後藤浩紀選手が優勝を果たしています。後藤選手は初日にお子様の運動会にも(おそらく一瞬だけ)参加してくる欲張りなレースプランでしたが、そのようなことは微塵も感じさせない貫禄の優勝です。7月にイタリアのガルダで予定されているモスワールドに向けて弾みをつけました。

 2位には4月のテーザースプリングレガッタで優勝している高橋洸志選手が入り、その高橋選手と1ポイント差で3位に荒川海彦選手が入りました。上位を常連の選手が占めましたが、今後は新たに参加してきた若手選手が上位選手を脅かしていくことを期待したいと思います。 

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2017葉山モス級スプリングレガッタ成績

 2016年の葉山でのモスワールドが終わって1年が経ちましたが、モス乗り達の飽くなき探究心はとどまるところを知りません。今回のレガッタでも新しい工夫を施している様子が見受けられ、特にバウスプリット(※)の普及は顕著です。1年前には国内ではほとんど見かけなかったバウスプリットが、今回のレガッタでは半数以上の艇に装着されていて、今後の主流となっていくことを感じさせられました。

 フォイリングやそのボートスピードに注目が集まりがちなモスですが、新しい技術に対する柔軟性を持ち進化し続けてきたことがこのクラスの魅力の源であることを示しているように思います。 

(※モスの場合は、フォイリングの高さをコントロールするセンサーの役割を果たすワンドという棒をバウから垂らすことで海面との距離を測りフォイリングの高さをコントロールしています。バウスプリットを装備してワンドの位置をより前方に持ってくることで、波などで海面の変化が激しい場合でも敏感に対応することができます) 

 次のレガッタは、9月2日、3日に浜名湖ビーチスマリーナで開催される全日本選手権になります。日本中から多くのモス乗りが集まるであろうこの大会にご注目ください。

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