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29日よりアブダビでISAFワールドカップ最終戦開幕

 10月29〜11月1日までUAE・アブダビで「ISAFセーリングワールドカップ」アブダビ戦がおこなわれます。ISAFワールドカップは、年間6戦おこなわれ、1年間を戦った世界ランキング上位選手だけでの最終戦です。五輪10種目に、カイトボーディング(フォーミュラーカイト)が加わりますが、今回は49er級FX、ナクラ17級は参加が集まらず開催されないため、9種目でおこなわれます。(BHM編集部)

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バルクヘッドマガジン編集長はアブダビ戦の取材で現地へやってきました。猛暑のアブダビで選手は体力との戦いになりそうです。photo by Junichi Hirai

ISAFセーリングワールドカップ・アブダビ戦 出場日本選手
470級女子
 吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
 山口祥世/畑山絵里(ノエビア)
レーザーラジアル級
 土居愛実(慶応大)

 あたらしいセーリング競技を模索するISAFによるワールドカップが、年間シリーズイベントとなって2年目。最終戦にアブダビが名乗りをあげたことで、ISAFが目指す「五輪セーリングのプロスポーツ化」が一見カタチになりつつあります。しかし、問題を抱えているのも事実です。

 その背景には、先のバルクヘッドマガジンで紹介した「ヨットレースのスケジューリングと艇の運搬・準備の問題」があります。2016年のリオ五輪を控え、選手の出場するレースは限られているなかで、大きなイベントが連続してしまうと、選手たちは「どの大会に出場するのか」を選択しなければなりません。

 たとえば、アブダビ戦に出場する470級男子は11艇しかエントリーしていません。これは約2週間前にイスラエルで世界選手権が開催されたことが理由です。国際大会に出場し続けるには、世界で相当の実力と潤沢な活動資金がなければできず、これは49er級とFX級も同様で、11月にアルゼンチンで世界選手権を控えていることもあり、FXは不成立となってしまいました。

 逆にレーザー級、ラジアル級は、この時期に大きな国際大会がないこともあり、エントリー枠(20艇)がすべて埋まりました。また、日本から2チーム出場する470級女子は、イスラエルワールドの出場を止めて、アブダビ戦出場を選んだという経緯があります。470級女子はオーストラリア、イギリスなどの世界のトップが出場するため、少数で走り合わせする絶好の機会でもあり、それを出場目的としています。

 本来ISAFは、アブダビ戦を全種目で世界トップランキングの選手だけを集めておこなう盛大なファイナルイベント、を考えているのですが、オリンピック関連の大会、ISAFが主催する大会、そしてクラス協会の大会、の連携がうまくとれていない現状がみえています。

◎ISAFセーリングワールドカップ・エントリー数
470級男子 11艇
470級女子 9艇
49er級 10艇
フィン級 7艇
レーザー級 20艇
レーザーラジアル級 20艇
RS:X級男子 16艇
RS:X級女子 15艇
フォーミューラーカイト級 19艇

◎ISAF Sailing World Cup
http://www.sailing.org/worldcup/home.php

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