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25年ぶりにレーザーワールドが日本で開催。境港レーザー世界選手権初日

 7月4日、鳥取県境港市で「レーザー級スタンダード世界選手権」が始まりました。この大会に世界のトップセーラー159選手(57カ国)が出場し、9日まで熱戦が繰り広げられます。(BHM編集部)


日本で開催されるのは1994年和歌山大会以来となる境港レーザー世界選手権。本大会は日本の五輪代表選考を兼ねています。photo by Junichi Hirai

 レーザー級は、みなさんご存知のように世界で最も普及するワンデザインボートです。セーラーの数が多く、選手層が厚い種目で、1996年アトランタ五輪からオリンピック種目に採用されています。

 レーザー級で世界一になることは、セーリング界の頂点に立つに等しい、といっても過言ではありません。レーザー級を制したセーラーは、どの種目でもトップに立つ実力があります。

 近年では、レーザー級からアメリカズカップの流れに進んだ、ベン・エインズリー(GBR。シドニー金)、トム・スリングスビー(AUS。ロンドン金)は、いわずとしれたセーリング界のスター選手。また、モス級で三連覇しているポール・グディソン(GBR)は北京五輪の金メダリストです。

 本大会でも世界のトップセーラーがどんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

 また、この世界選手権は、2020年東京五輪の出場国選考(クオリファイ)になっていて、各国の国内選考にも関係しています。日本も同様にレーザー男子の「第1回東京五輪代表選考」になっています。


大会会場の境港公共マリーナ。世界選手権のためにスロープ設備も整備され準備万端です。photo by Junichi Hirai


日本男子は第1回目となる五輪代表選考です。目標はゴールドフリート進出です(写真は樋口選手)。photo by Junichi Hirai

レーザースタンダード出場日本選手(18艇)
瀬川和正(米子産業体育館)
南里研二(百五銀行)
鈴木義弘(早稲田大学)
北村勇一朗(サコス株式会社)
杉山航一朗(JA静岡中央会)
樋口碧(神奈川県セーリング連盟/エニタイムフィットネス関内)
長義晴(Fubuka-wws)
藤本拳(Murdoch University)
堀田学(佐賀県ヨット連盟)
木村俊介(株式会社筑波銀行)
児玉洋輝(Nabtesco)
久保雅敬(西宮市立西宮養護学校(教諭))
都茂樹(株式会社ルイファン・ジャパン)
宮田一志(レーザー江ノ島フリート)
大川晃弘
櫻井真也(レーザー知多 フリート)
山下力蔵(住友重機械マリンエンジニアリング株式会社)
福田育弘(日本国土開発株式会社)

 7月4日、レース初日は最大11ノットの軽風で2レースおこなわれました。成績は大会公式サイトを御覧ください。

レーザースタンダード世界選手権 初日上位成績
1. Filip Jurisic CRO 4 pts
2. George Gautrey NZL 4 pts
3. Jean-Baptiste Bernaz FRA 5 pts
4. Tonci Stipanovic CRO 8 pts
5. Benjamin Vadnai HUN 11 pts
6. Jesper Stalheim SWE 11 pts
7. Lorenzo Chiavarini GBR 11 pts
8. Marco Gallo ITA 12 pts
9. Hermann Tomasgaard NOR 14 pts
10. Christopher Barnard USA 14 pts

◎2019境港レーザースタンダード世界選手権
https://2019worlds.laserjapan.org/standard/

レーザースタンダード世界選手権フォトギャラリー

参考:レーザースタンダード世界選手権 歴代優勝選手
1974 Peter Commette (USA)
1976 John Bertrand (USA)……1
1977 John Bertrand (USA)……2
1979 Lasse Hjortnæs (DEN)
1980 Ed Baird (USA)
1982 Terry Neilson (CAN)
1983 Oscar Paulich (NED)
1985 Lawrence Crispin (GBR)
1987 Stuart Wallace (AUS)
1988 Glenn Bourke (AUS)……1
1989 Glenn Bourke (AUS)……2
1990 Glenn Bourke (AUS)……3
1991 Peter Tanscheit (BRA)
1993 Thomas Johanson (FIN)
1994 Nikolas Burfoot (NZL)
1995 Robert Scheidt (BRA)……1
1996 Robert Scheidt (BRA)……2
1997 Robert Scheidt (BRA)……3
1998 Ben Ainslie (GBR)……1
1999 Ben Ainslie (GBR)……2
2000 Robert Scheidt (BRA)……4
2001 Robert Scheidt (BRA)……5
2002 Robert Scheidt (BRA)……6
2003 Gustavo Lima (POR)
2004 Robert Scheidt (BRA)……7
2005 Robert Scheidt (BRA)……8
2006 Michael Blackburn (AUS)
2007 Tom Slingsby (AUS)……1
2008 Tom Slingsby (AUS)……2
2009 Paul Goodison (GBR)
2010 Tom Slingsby (AUS)……3
2011 Tom Slingsby (AUS)……4
2012 Tom Slingsby (AUS)……5
2013 Robert Scheidt (BRA)……9
2014 Nicholas Heiner (NED)
2015 Nick Thompson (GBR)……1
2016 Nick Thompson (GBR)……2
2017 Pavlos Kontides (CYP)……1
2018 Pavlos Kontides (CYP)……2

参考:オリンピック・レーザー級金メダリスト
1996 アトランタ Robert Scheidt (BRA)
2000 シドニー Ben Ainslie (GBR)
2004 アテネ Robert Scheidt (BRA)
2008 北京 Paul Goodison (GBR)
2012 ロンドン Tom Slingsby (AUS)
2016 リオ Tom Burton (AUS)


世界選手権で9回(!)も勝っているロバート・シェイド(BRA)。本大会に出場しています。photo by Junichi Hirai


開会式は、マリーナの近く、SANKO夢みなとタワーで盛大に開催されました。photo by Junichi Hirai


世界選手権では世界最高峰のセーリング技術が見られます。写真は初日トップのJurisic Filip(CRO)。photo by Junichi Hirai


スタンダードは9日まで。その後、一週間空けてラジアル世界選手権(19〜24日)が開催されます。photo by Junichi Hirai

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