1908艇参加、英ワイト島一周レース

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  • Feb

ソレント海峡を走るワイト島一周レース。この大会は世界でも最大規模のヨットレースだ。撮影:Thierry Martinez

サンケイビジネスアイ・コラム(50)
1908艇参加、英ワイト島一周レース

ヨットが誕生したのは、16世紀後半のオランダといわれてる。もともと「軍用、商用、または娯楽用の軽量かつ迅速な船舶」という意味でヨットという言葉が使われはじめ、これがイギリスやフランス、ヨーロッパ全土へ広まっていった。

プレジャーボートとして注目されるようになったのは、17世紀イギリスのチャールズ2世によるところが大きい。オランダ式の小型帆船の操船方法を学んだチャールズ2世はスポーツとしてヨットで競い、その後、王室の娯楽として愛されることになった。現在、イギリスは世界有数のヨット大国であり、ボート、ヨットの所有率は4世帯に1艇の割合というほどである。

イギリスのセーリングに対するプライドは並大抵のものでなく、過去の五輪で金メダルを獲得した数を見ると国別ナンバーワン。北京五輪では10種目中5種目でメダルを獲得し、ロンドン五輪では全種目でメダルを獲得しようと強化をすすめている。

6月25日、イギリス・ワイト島を一周する「ラウンド・ザ・アイランドレース」(ワイト島一周レース)が開催された。この大会は、1931年から続く世界最大規模を誇るヨットレースで、第25回を迎える今年は1908艇が出場した。ワイト島は一周50マイル。風が良ければ日が暮れる前に戻ってこられる距離であり、同国のセーラーみんなで盛り上がるセーリングフェスティバルといった感覚だ。

このヨットレースでは、出場クラスに分かれて早朝6時から10分間隔でスタートしていく。出場選手は、オリンピックメダリストからアマチュアセーラーまで1万6千人以上。日本でいえば、さながら市民マラソンのようなものだろうか。今年のワイト島一周レースは、スタートから海が荒れ、破損や衝突などトラブルが続出した。参加1908艇中、完走1303艇、途中リタイアは435艇。こうしたヨットレースが成立するのも歴史から培われたセーリング文化が、彼らの生活に根づいているからだろう。(2011.7文/平井淳一)

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