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風弱く苦悩の江の島インカレ2日目。早稲田大が総合首位に

 11月6日、全日本学生ヨット選手権2日目。大会初日は、470クラスのみ1レースしかできず、スナイプ級はまだレースができていません。初日のスローペースを補うべく、ひとつでも多くのレースを実施したい大会2日目。しかし、期待された風は吹いてくれません。選手たちは、朝いちばんで出艇しましたが、風が急速に落ちてスタートせずにハーバーへ戻りました。(BHM編集部)

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江の島ヨットハーバーを出艇する選手たち。しかし、風はなくなりハーバーバックに。大会2日目は午後から両クラス1レースおこなわれました。photo by Junichi Hirai

 この2日間の江の島沖は、典型的な秋のピクニック日和となっています。爽やかで気持よく、日中はTシャツでも過ごせるあたたかさ。しかし、風は弱く、ヨットレースには悪夢のような1日です。選手たちはハーバーに戻り、風が吹き出すのをひたすら待ちました。

 午後、南にまわった風が入り再出艇。ようやくレースがはじまりました。一時はトラピーズに出るほどでしたが、470級がゼネリコを繰り返すうちに風はしぼんでいき、レース海面から風が消えていきます。470級はかろうじてフィニッシュしましたが、遅れてスタートしたスナイプ級はインナーコースの風下マークでコース短縮となりました。

 その後、風が吹き返すことなく大会2日目のレースは終了となりました。不規則といえなくもないスナイプ級のコース短縮をはじめ、大会2日目も多数の審問が出されました。470級は、本日のレースを1、2、10位と低得点を決めた関西学院大がトップに。まだ1レースしか成立していないスナイプ級は慶応大が暫定首位に立ちました。

 大会2日目を終えて470級2レース、スナイプ級1レース実施されました。これまでを振り返ると、秋晴れに恵まれた「苦痛」の全日本インカレとなっています。成績からみる各校の実力もまだ未知であり、優勝を占う舞台までたどり着いていません。しかし、スケジュールは待ったなく後半戦へ。大会3日目の風に期待しましょう!

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金沢大の応援幕。選手たちの名前と部員たちのいろんな気持ちが書かれています。photo by Junichi Hirai

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今回からアウター、インナーコースを使ったトラペゾイドコースが採用されています。1〜2マークは60度設定ですが、グループごとに風上へ上るためアウトサイドへ広がるというインカレらしい特長があります。photo by Junichi Hirai

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72艇出場する470級のスタートは圧巻の一言。世界で最大艇数を誇る470級のスタートであることに間違いありません。裏を返せば、世界では大フリートの同時スタートは、行われなくなっているということでもあります(運営も選手も高度な技術を必要とします)。今後、インカレが考えていきたい課題だと感じます。photo by Junichi Hirai

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470級トップフィニッシュの関西学院大、神木/小林。神木は2015年度全日本インカレ個人戦の優勝スキッパーです。photo by Junichi Hirai

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上マークへ向かうスナイプ艇団。風は弱くスロースピードで進みました。結局、風下マークでコース短縮され、フィニッシュラインは大混雑となりました。photo by Junichi Hirai

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大会2日目を終えた総合成績は、1位:早稲田大、2位:関西学院大、3位:慶応大、4位:同志社大、5位:九州大。写真は早稲田大と慶応大。photo by Junichi Hirai


大会2日目ダイジェスト映像。同志社、慶應、日大、金沢大主将インタビュー。映像提供:レイラインメディア

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全日本インカレ2日目 470級成績

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全日本インカレ2日目 スナイプ級成績

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