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関西ミドルボート春の選手権レポート

 3年ぶりに帰ってきた淡路島(サントピアマリーナ沖)での関西ミドルボート選手権。明石海峡大橋ができたとは言え、シリーズ期間中に家に帰ることはないリゾートでの選手権です。(文/田中宏昭・関西ミドルボートクラブ)

 盛り上がりようは23艇の参加が物語っています。同型艇の参加が年々増え、X35OD 2艇、Y-33S 3艇、Farr31 4艇、Vite31 4艇、Y-30S 2艇、Y-31S 2艇。同じ土俵の戦いも楽しみです。


23艇が出場した関西ミドル。7月の蒲郡全日本ミドルを目標に調整しているチームもありました。関西ミドルの写真集はこちら。photo by Taketoshi Yamazaki

 レース1本目。
 この時期、覚悟はしていたが、運営泣かせの潮と水深に加えて頼みの風が本当に気まぐれで、20分以上同じ状態が続かない。

 初日スタート前、微風の中ゼネリコ後スタート、不安定な風の中、安定した走りのアグネスが1位、〈NEUEROVE〉が2位にまとめる。コース取りが光った〈エアーサプライ〉が3位と好位置。成績は出なかったが、〈マイスター〉の走りは将来楽しみな感じだった。気まぐれな風に翻弄され初日は1本の成立のみ。

 2本目。
 天気図には台風も確認されるもあまりにも遠く、風待ち後、微風の中をスタート。不安定な風向と今にもなくなりそうな風の中コース短縮でレース成立。

 2転3転のレース展開の中で、しぶとく走った〈出雲〉が1位。ファーストホームの〈ラパンブルー〉が2位、優勝候補の一角だが、初日のリコールが悔やまれる〈デッセ〉が3位。

 3本目。
 またも風が落ち、本部艇風を探して西に東に。最終スタート時刻が迫る中、東から良い風が入ってくるが、それも1上まで。途中無風となり、つらい判断が迫られるもまたもコース短縮でレース成立。

 〈ファイブスター〉1艇だけが後続艇を引き離し、ひとり旅で1位。下マーク回航の混戦を抜けた〈シロッコ〉と、〈ルパン〉が2位、3位。各レース順位の上下変動が激しく、レース終了後どの艇が総合優勝か予想がむずかしい状態での成績待ち。

関西ミドルボート春の選手権成績
総合1位 出雲
2位 ルパン
3位 アグネス
4位 シロッコ
5位 デッセ

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 ソーセージコースとはいえ、短いディスタンスレースのような海況の変化でした。いまや古豪というべき〈出雲〉の経験の深さが、勝利の女神を引き寄せたのかもしれません。今回は参加艇もさることながら、運営のみなさんも頭を悩ます2日間。お疲れさまでした。

 オーナーズミーティングでは、7月の東海での全日本ミドルボート選手権に向けて、参加表明がぞくぞく上がり、10艇以上が遠征を決意。関西ミドルボートは気合十分です!

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